フィフィが攻撃されているという。その理由のひとつに陰謀論を広めたからだというものがあるようだ。

陰謀論は古くて新しい。最近では米国の世界支配と同時に語られる9・11や人工地震の陰謀論がある。

私自身、陰謀論を採用したことはないし、今後も与するつもりはない。しかし、陰謀論者を否定するつもりはない。

陰謀論は現実を知るチャンスの少ない者、あるいは当事者になりえない者、さらにあるいはジャーナリストであるならば取材の足りない者などがたびたび入り込む陥穽だ。

フィフィがそうだといっているわけではないが、当然ながら、現代でも多くの人々がこのカテゴリーに当てはまる。

情報通信の発達した現代日本でも、各分野で現実を知ることのできない者は、その知識の空白を陰謀という便利な方法によって埋めてしまう傾向にあるものだ。

最近では、テロ事件、TPP支配、原発マフィアなどが米国による陰謀論として語られがちだ。