記者として選挙戦を取材するのと、スタッフ(秘書)として選挙戦に臨むのと
では、まったく緊張感が違ってくる。

これは双方を経験していないとなかなかわからないことだが、今回、15年ぶり
に「回転ドア」で細川陣営に入ったことで、この緊張感を思い出した。

結論から言えば、取材する記者の方が、陣営に入るよりもずっと楽である。

「そんなことはない。おれたちも大変なんだ!」

記者たちからの怒りの声が聞こえそうだが、もちろん肉体的にも精神的にも、
記者たちの大変さを認めないというわけではない。とくにカメラマンは朝から
晩まで張り付いて、場所取り、雨よけなど、本当に大変な仕事だと実感してい
る。