日本人が、記者クラブシステムなど一元的な情報受信に慣れてしまっているためだろうか、自ら考え情報の是非を判断することを不得意とする人々が社会全体に蔓延しているようだ。
それは情報リテラシーの欠如による思考停止を招き、社会全体の硬直化につながっている。
悲惨なことに、そうした傾向は知識人などのエリート層において顕著だ。
また、ネットに慣れ親しむ若年層なども「2ちゃんねる:のような匿名での情報の受発信に慣れてしまっているため、責任ある情報社会を築くことをさらに難しくしている。
そうした社会的な要因も影響しているのだろう、先日、国境なき記者団の発表した報道の自由度で、日本のそれは世界53位にまで急降下してしまっている。
確かにツイッターやフェイスブックなど日本人のSNSの使い方を、海外との比較で眺めていてもそう感じる。
何を食べた、犬猫と遊んだ、という他愛もない平和な会話が延々とSNSの大半を占めている(もちろん海外のSNSもそうした傾向がないわけではないし、私自身もそれを否定しているわけではない。ただ、日本の場合は極端すぎるのだ)。