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なぜか職場でいつも悪者にされてしまいます。
例えば、部下の女性社員に仕事を任せた際に、上手くこなせないということがあり「能力的に難しかったのかな? このまま任せていても仕方がないな」と考えたので、「出来ないなら自分がやるから、もうやらなくていいよ」と巻き取ることにしました。
すると、後日、部長に呼び出され、「部下への指導が行き過ぎているのではないか」と怒られました。
どうやら、その女性社員が、私から「出来ないんなら帰っていいよ。どっか行って」と言われたと報告したようで、部長はそれを鵜呑みにしているのです。
確かに「もうやらなくていいよ」とは言いましたが、「どっか行って」などとは言っていません。
そもそも、仕事ができないのは彼女の問題であって、私は上司として仕事の出来ない部下の尻拭いをしただけです。
なので、「出来ない人に出来ないことを任せていては仕事になりません」と説明しました。
しかし、部長は「彼女はそう言っている。相手がそう感じたという時点でハラスメント。最近は世間もうるさいし気をつけてくれ」と、全く取り合ってもらえません。
その女性社員にも詰め寄りたいところでしたが、また面倒になるといやだったのでやめました。
こんなことが、これまで同じ部署で3度ありました。
どのように注意したら、このような目に遭わずに済むようになりますか?
(ササ さん / 32歳 男性 / 会社員)
【うしじまの回答】
(今回は雑貨店経営者で映画『ヒステリックベティ』の監督でもあるいおり気高いさんを交えての回答となります)
うしじま:
なんか、この32歳男性ササさんは、ちょっとアスペっぽい感じがするなあ。
いおり:
えぇっ…!?
うしじま:
いや、私は精神科医じゃないので、勝手に決めつけるのもあれだけど。
「出来ないなら自分がやるから、もうやらなくていいよ」って、「言い方!」って感じがするもんね。言い方がおかしいだろ。
私だったら「どう? 出来そう? これ、まだ教えてないことだし、出来ないかもしれないから、もし出来なかったら、とりあえず今回は僕がやるよ」って言うかな?
いおり:
言い方か…。そっか…。
うしじま:
だってさ、すごく切り捨ててる感じがするじゃん。
「出来ないんなら自分がやるから、もうやらなくていいよ」って。
まご:
部下がどう思ってるかとか聞いてないもんね。決断を一人でして。
うしじま:
そう。なんか取り上げるみたいな感じじゃん?
まあ、私の言い方でも実際は取り上げるから、形としては同じなんだけどさ。
しかも、これ「何がいけないのか?」ってササさんは思ってるみたいだけど。
「もうやらなくていいよ」っていうのは仕事で言うのはちょっと不適切かなって、私は思います。
まご:
「どのように注意したらいいのでしょうか?」とのことだけど。
うしじま:
うーん、自分でやるにしても、言い方を変えたほうがいいんじゃないの? っていうのが私の結論かな。
「能力的に難しかったのかな? このまま任せていても仕方がないな」っていうのは、心の中で思う分には全然いいことだけど、これをこのまま言うのはマズそうな文章だしなあ。
「どう? 出来そう? どこらへんで詰まってる? これ、ちょっと○時までに出来ないといけないから、今回は代わりに僕がやるね」かな?
いおり:
…すごい適切。
うしじま:
やっぱり、突き放すような言い方をしてるんじゃないかな、と。
「いや、事実だから、突き放すような言い方ではない!」って、ササさんは思ってるかもしれないけど、実際、突き放していることにはなってると思うから。
そういう部分を出さずに「今回は僕がやるよ」ということだけ伝えるというのがいいんじゃないかな?
…あと、「その女性社員にも詰め寄りたいところでしたが」ってところも、面倒くさそうな人だなって思ったんですよ。
まご:
コメントで「最近のおじさんのリアルな悩みですね」って。
あと、「社員にもお客様扱いが必要?」って。
うしじま:
いや、お客様扱いじゃないでしょう、今のは。
いおり:
私、これ読んだ時、もうササさんの気持ちに寄り添いすぎて涙だったから、今「えぇっ?」ってなってます。びっくりしました。
うしじま:
えっ、そうなの!? どこに? どこに?
いおり:
もう、ササさんの言う通り。「なんだよ、この女性社員!」って思ったんですけど、私は(笑)
でも、確かにうしじまさんの言ってることを聞いて「ああ、そうか。言い方か」って思いました。
うしじま:
えー、そうかー?
いおり:
なんか、立場的に私もササさんと同じくらいなんですけど。まあ、タメだし。
「ああ、そっか。私も日頃から言い方か」って学びました、今。
うしじま:
あと、上司に抗議する時にも、「出来ない人に出来ないことを任せていたんじゃ仕事になりません!」っていうのも、やっぱキツい感じなんだよ。
いおり:
えー、偉いよ。ササさん雇いたいよ、マジで。
うしじま:
どう言うのがベストかなと考えたんですけど。
私だったら「〇〇さんには、まだこの仕事は教えていなかったのと、この時間通りにやりたかったので、それが出来なさそうということで、今回は僕が代わりにやると伝えたんですが…、ちょっと言い方が悪かったのかもしれないですね。こちらからまた説明しておきます」って言うかな?
「相手がそう感じた時点でハラスメント」なんて言われたらムカつくけど、けっこうそういう所あるからね。
いおり:
ああ、そっか…。勉強になった。
うしじま:
いおりさんだったら?
ササさんに共感して泣きそうになったんでしょ?
いおり:
なりました。
だって、ササさん、頑張ってさ、仕事をやってあげたのに、それでチクられて注意を受けて「ハラスメントだ」なんて言われて。
なんか「頑張ってるのにかわいそう!」って思ってしまった。
まご:
じゃあ、かわいそうと思ったいおりさんは、どう答えるといいと思いましたか?
いおり:
私は、この相談を見たときに変だって思わなかったんですよ。
だから、部長に「どっか行けなんて言ってません!」ってちゃんと説明して…
うしじま:
「君がどっか行けと言ったかどうかは水掛け論だから、この際どうだっていいんだよ。しかし、彼女にそういう感情を抱かせたのは君の落ち度なんじゃないか?」
まご:
うわっ、部長来たぞ、部長(笑)
うしじま:
…こんなふうに、「キリッ!」って言われたら?
いおり:
そんなこと言われたら、私その会社、辞めちゃう。
うしじま:
あはは(笑)
いおり:
そんな、一生懸命働いてるのにこんなこと言われたら、辞めちゃう(笑)
まご:
確かに、「よくなかったな」って納得できないんだったら、その会社は自分と合ってないってことで辞めるというのも1つの手じゃない?
うしじま:
そうだね。
まご:
でも、長く働いていきたいと思うんだったら、そういう上司の人とも部下の人とも、仲良く上手くやっていかなきゃいけないから。
いおり:
すごい、勉強になった。
うしじま:
この上司はさ、ササさんの味方じゃない気がするね。
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