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L→R 芥 / Soan
惜しまれながら活動に終止符を打ったMoranをトータルで支え続けたSoanを中心に結成されたプロジェクトSoanプロジェクト。
手毬と芥という二人のボーカルからなる2面性を今回もシーンに投下。Vijutokkeでは2ヶ月に渡りこの2面性に迫る。
■2017年はSoanプロジェクトとして「静」と「動」「旋律」と「調律」を対比させながら発信を続けたわけですがSoanプロジェクトがしシーンに浸透した年になりましたね?
Soan:昨年は1st・2ndとSoanプロジェクトとして合計4作品のミニアルバムをリリースすることが出来たので、勢力的に活動出来たと思っています。浸透という面で言うとまだ存在感を出し切れていないかもしれませんが、それでも音に期待してくれるファンの皆さんのおかげで信念を持って活動することが出来ています。
芥:このプロジェクトがここまで続いていくもの、産み出していくものになるとは皆さんきっと思ってなかったんじゃないかと思うんですよね。浸透という点では逆にもっとさせていきたいとは思っていますが、予想をいい意味で裏切れたなって個人的には思っています。僕も裏切られましたし(笑)
手鞠:どうでしょうか?自分達の今の立ち位置、立場、経験を鑑みて特にwith手鞠においてはあえて火中の栗を拾いに行くような部分もありますので。勿論、偏見や先入観を持たず触れてくれるリスナーさんには充実した音楽を提供出来ている自信はありますが、何より音楽を、そしてV系を目一杯楽しみ、そしてリスペクトする姿勢に関してはこのプロジェクトが切り開いた部分があるかと思います。
■常に対比をさせながらリリースしていくスタイルでの「手応え」をどのように感じていますか?
Soan:「音楽・表現の自由」というものをしっかりとより濃い形で表すことが出来ているという手応えを感じています。2つの角度、ないしは2つ以上の多角面から1つのものを追求することで、様々なアプローチを展開できる所もまた自由だと感じています。
■そして今回は「動脈」と「静脈」と題して9月に2枚リリースされるわけですが本誌8月号ではwith 芥の部分をフィーチャーさせて頂ければと思います。過去に2枚の音源を芥さんと制作したわけですがSoanさんにとって芥さんはどんなヴォーカリストであると言えますか?
Soan:元々は芥の「声」に魅了されたことがきっかけなんですが、人間の「心・心情」というものを描くのが凄く上手く、ただカラダが動くという部分ではなく、心を揺さぶる、動の本質的な部分もしっかりとボーカリストとして表現してくれるので頼もしい存在です。
■芥さんのいい部分を引き出すためにSoanさんがしているワークスがあれば教えていただきたいです。
Soan:芥・手鞠に対してどちらにも言えることなんですが、なるべく1つの事象に対してあらゆる角度から伝えるようにしつつ、自由に表現してもらうようにしています。気持ちや想いを伝えつつ、自由に表現してもらえたら、いつも最高の応えが返ってくるので特別なことはしていないかもしれませんね。メンバー全員に対して俯瞰的に見ることと自由さを意識していることは重きを置いています。
■また芥さんから見てバンドとは違った形でのヴォーカルとして活動するこのプロジェクトをどのようなモチベーションで動かしているのでしょうか?
芥:プロジェクト活動開始直後は、正直なところChantyを知ってもらえるきっかけになったらいいなって気持ちが強かったです(笑)ただ、活動を重ねる度に、Chantyの自分、Soanプロジェクトの自分が競いあってるような感覚になってきたんですよ。その度に感化されて双方の活動にいい影響が出てる。この感覚の行き着く先がどこなのか今興味津々です。
■このプロジェクトだからこそ歌えるという醍醐味的な部分があれば教えてください。
芥:「透過幕」や「Sign…」って曲があるんですが、ああいう歌詞はChantyでは書けないので、歌ってて特に楽しいですよね。楽しい曲じゃないかもしれませんけど(笑)あっちの世界で言えない本音をこっちで言ってるような感じがあります。逆もしかりですけど。
■対比の部分では芥さんから見た手鞠さんはどんなヴォーカルだと言えるでしょうか?
芥:「創造神手鞠」って言葉がかっこいいしぴったりです。俯瞰して世界を作り上げるあの感覚は真似できないです。世捨て人のような退廃的雰囲気もあれば、根っこにあるものが暖かいです。例えたら地熱みたいな。地面に手をあてたら「あ、ここあったかい・・」ってなるような感覚です。
■さて改めて9月5日にリリースされます「動猛成る狂騒、動脈に射つ」はどんなアルバムになっているのでしょうか?
Soan:轟音が心臓に突き刺さるアルバムになっていると思います。ただ厚さや熱さを出しているだけなく、聴いてくれる人たちの心に届く作品になったら本望です。Shun・K・Ivyという素晴らしいゲストプレイヤーの魂も一緒に収録されているので、是非ともカラダの内面に響かせてみて欲しいです。
芥:なかなか表現しにくいなと自分自身は思っているんですが、あきらかにリリースした三枚を聴きくらべたら、このアルバムは一番人肌の熱量を感じるんです。ちょっと聴いてみてください。是非三枚とも!そうすればわかります!
■with 芥としても3枚目のリリースになります。このプロジェクトでの進化をSoanさんはどんな時に実感するのでしょうか?
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