大阪府、八尾市役所のほどちかく。
商店街と住宅街の狭間に突如出没した、ナチュラルな空間。
外から眺めると、大学生とおぼしき男子が数名、店内をうろつくのが分かる。
ちょっぴり勇気を出して「はじめの一歩」を踏み入れてみると、
はにかんだ笑顔で出迎えられた。
そこはコミュニティ・カフェ「はなことば」。
水曜日限定で近畿大学建築学部の学生たちが研究の一環と
社会勉強も兼ねて、カフェを運営している。
取材&撮影に応じてくれた4人はみな4回生。
就職活動のまっ最中でさぞ忙しいかと思いきや、
「ここでの経験はシューカツでも役立ちます」と中道くんはニッコリ。
「人生の先輩方とカウンター越しにさまざまな話が膨らむのが楽しい」と小副川くんも語る。
慈幸くんほかリーダー格の学生を中心に持ち回りで店舗の運営や調理、買い出し、接客を行う。
ゼミ担当教授の所有だった空き家を、学生の意欲に応えて提供。
建築学部の知識を生かして、リフォームはすべて自分たち、
正確に言えば昨年秋にここを立ち上げた「1年上の先輩たち」が手がけた。
食事はランチ1種類のみ。
取材時にいただいた「学生がつくる おうちごはん」は1日4 ・5食限定。
この日は豆腐ハンバーグにきんぴら、野菜サラダ、お味噌汁、ご飯と
男子が作ったとは思えない主婦顔負けの「家庭的」なメニュー。
自炊経験も乏しかった彼ら、まだまだレパートリーが少ないゆえ(笑)
「当面はこのメニュー限定でいきます!」
女子学生の手によるケーキや、こだわりの珈琲もいただける。
「珈琲にはちょっとうるさい先輩たちが、こだわった豆です」
中土居くんが淹れてくれた珈琲はなかなかの味だ。
「もっとたくさんの方に来てほしい」と、学生たちの意欲は十分。
大人になると忘れがちな「大切な何か」がここにあると言えば言い過ぎかもしれないが、
心の底からホッと一息つきたいとき、彼らの笑顔の出迎えはありがたい。
【お店の情報】
community cafe はなことば
八尾市本町1丁目3-7
070-6548-6852
11:00-17:00 毎週水曜日のみオープン
※他の曜日は就労支援カフェ「ふらここ」になります
コメント
コメントを書く無理、大学生のバイトとかこういうのはどうせ辞めるからって意識でクソみたいなサービスしかしない。といっても最近は普通の企業の対応が学生レベル以下だからなあ…
と思ったら値段が500円なら行きたいかもしれない。