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NEX!さん のコメント

初めて書き込みします。
ニコニコ動画の文化を民主的という表現になるほど、と思いました。
民主的な場所というのはどうしても声の大きな人に同調圧力をかけられてしまうので、制度的な弱点なのかもしれないなと思いました。

幸い、ニコ動にはゲーム実況だけでなく、多様なコンテンツがあり、価値の高いものも多く見られます。
問題はそういった良質なコンテンツに対するサポートが少ないことかもしれません。
一部の界隈が盛り上がっているだけのものなのか、それともコンテンツ自身の価値が高いものなのかを、判別し、外部にキュレートする。
こういった動きが現状を幾ばくか、変えてくれるのではないか、と思うのですが……。

閣下はどう思われますか?
No.26
98ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
ニコニコ動画の現状に関する雑感 ちょっといい加減に書きすぎたので、また後で修正するかと思います。 1.はじめに  ニコニコ動画はユーチューブに対して絶望的な抵抗戦争を継続している。  それは、まるでアメリカ合衆国に対してパキスタンの連邦直轄部族地域に聖域を作り抵抗を継続するタリバンの如くである。天下のgoogleガバメントは、膨大なリソースを背景に地球規模での侵略を継続している。ニコニコ動画の抵抗は、そのGoogleによる世界戦争の一部に過ぎない。  私は、なんだかんだと言ってニコニコ動画が好きであり、一種の「愛郷心」がある。が、ぶっちゃけ勝てないだろう。アルファベットだかグーグルだかしらんがあいつら強すぎるもん。世界帝国だぜあれ。売上2兆円って馬鹿かよ。売上だけで北朝鮮の国家予算の4倍以上かよ。市場メカニズムにおける競争の本質はディスカウントキャンペーンである。デカイほうが勝つわそら。ユーチューブってスマホ買ったら一緒についてくるし、ずるいゾ。  とは言え、勝つのは無理でも「分業」に持ち込むことは可能であると考える(比較生産費説的な発想)。なぜなら、ニコニコ動画はあちらとは異なる需要を満たす魅力を持っているからである。今回はニコニコの性質を少し見てみた上で、我々ニコニコ動画投稿者が、この動画プラットホーム戦国時代に如何なる行動をするべきかを書き記して見たいと思う。皆の活発な議論の礎となれば幸いである。 2.動画産業における仮説  まず、動画産業において「供給はそれ自身の需要をつくり出す」という「セイの法則」と類似した原理が成立すると考えられる。  そう仮定すると、供給者たるクリエイターが集まる場所は、「発展する」と考えられる。確かに、ニコニコでもかつてボカロや東方、そしてゲーム実況と優れたクリエイターがいる場所に人が集まり活気を得ていた。つまり、動画プラットフォームは、クリエイターにとってどれだけ魅力があるかで価値が決まると言えるだろう。では、どのようにすればクリエイターが動画プラットフォームに集まるのか、私は「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」に依存すると考える(※分かる人向け。「達成的動機付け」は成長するコンテンツだったら勝手に付いてくると仮定して放置するゾ)。  「内発的動機づけ」とは、好奇心や関心などを動機とするものである。よくある例えは、ゲームを何故皆するのか?という問いである。別にゲームをやった結果、何か単純に得られる利益はないが、純粋に楽しいから皆やるのである。  「外発的動機づけ」とは、賞罰や強制などを動機とするものである。わっかりやすいのは金の有無である。もし、朝早起きしたら1億円もらえるとしたら、皆早起きするだろう。  今回、これら二つの「動機づけ」を足した合計が多そうな方がクリエイターを引きつけやすい=発展の余地があると仮定する。  ユーチューブは以上二つの動機付けを得られるには素晴らしい動画プラットフォームである。金にモノを言わせた世界最強レベルのサーバーに高画質動画をバンバン乗せる事ができるし、さらには日本国内のユーチューブ人口はニコニコの10倍近い。「内発的動機づけ」には十分である。そして、「外発的動機づけ」としても申し分ない。著作権がクッソ甘く、広告収入をガボガボ貰える。俺たちのヒカキン先輩なんて商品紹介で得られる収益を含めた年収は数億円に達するだろう。  このようにユーチューブは「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」が両立し安い状況にある。 3.ニコニコ動画の状況  さて、では次に我らのニコニコ動画を見てみよう。現状のニコニコは、絶賛オワコンオワコン言われているが、実はそうでもない。以下のグラフは「ニコニコチャート」様から拝借したここ二年のデーターであるが、まあ、トントンの状況が続いている(2014年以前は20,000,000万台なので割愛)。  また、IR資料をちらちら見ていても、利用者数は「低成長」といったところである。しかし、市場規模が急拡大する動画プラットフォームの世界で、この低成長はどうしても「競り負けてる」感、もしくは「他社に喰われてる感」がある。  理由はわかりやすい、動機づけの強度が弱いのである。  以下は完全に私見であるが、その理由の「妄想」を申し上げたいと思う。 4. ゲマインシャフトとゲゼルシャフト  ニコニコ動画は一つの共同体である。動画にコメントを付けられることにより、横のつながりが可能となり、独自の文化が育まれるようになった。ニコニコ動画には独特の風土と構造がある。しかし、この共同体はその独特な構造故にゲマインシャフトの段階で停滞してしまっているように見える。  ゲマインシャフトとは、感情的、人格的に密接な共同体の事である。農耕社会などがソレである。ゲマインシャフトで隣人間での絆がしっかりと存在する代わりに、共同体の価値観やその共同体の秩序を乱す存在が現れると、たちまち集団で排除する、自由度の低い社会である。ここでは「感情的な共感」が重視される。  ゲゼルシャフトとは、ゲマインシャフトが発展し感情が利害関係に置換された社会の事である。近代の国家や都市、会社はゲゼルシャフトである。ここでは利益や機能などの「合理的な判断」が重視される。  ゲゼルシャフトはゲマインシャフトに比し市場経済において基本的に優位にあると言われる(当たり前だが)。市場メカニズムの中ではゲマインシャフトはゲゼルシャフトにより情け容赦なく潰される。田舎の封建的な共同体が都市の文化に圧殺される如く自然淘汰される。  だが当然、ゲマインシャフトにおいて市場メカニズム・・・ゲゼルシャフト的要素は忌み嫌われる。封建的な感情を金銭関係に置換する行為は、社会を効率化させるとは言え、正しく秩序を乱す行為だからである。ニコニコ動画では、ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへ接近を何度も図っており、一部は成功している。具体的なゲゼルシャフト的制度は、いわゆるクリ奨と呼ばれる制度やチャンネル制度である。しかし、ニコニコ動画共同体のゲゼルシャフトへの全面的移行は失敗してしまった。私はその失敗理由を以下のように考えている。  ニコニコ動画における視聴者の地位が高いからである。 5.ゲマインシャフトからの離脱の失敗した共同体  ユーチューブのコメントに比べ、ニコニコのコメントは動画の価値そのものに影響する力がある。ユーチューブでは投稿者がクッソ嫌われていても、動画の品質に影響が出ないが、ニコニコでは視聴者に忌み嫌われると、コメントによって動画画面上での批判活動が展開され、動画の品質が悪化するのである。即ち、ニコニコでは「大衆」がゲマインシャフト的秩序を維持する「力」を持っており、ユーチューブに比べより「民主的」なのである!  ユーチューブを中心とする動画製作者達のゲゼルシャフト化の動きに影響を受けた先進的な「クリエイター」は、ゲゼルシャフトに適合する振る舞いをニコニコ動画において見せたが、その秩序の乱れは、ゲマインシャフトを支持する人々の攻撃を招いた。これはクリエイターにとって「内発的動機づけ」を大きく損なう状態である。また、ニコニコ動画の既存の制度では「外発的動機づけ」も弱く、先進的な「クリエイター」は、ゲマインシャフトを抜け出しユーチューブというゲゼルシャフトへ移行してしまった。 これはニコニコ動画の動画プラットホームとしての魅力を著しく損なう状態である。 6.これから  これからのニコニコ動画は、ゲマインシャフト的思考といかに付き合うかをクリエイターは問う段階であると考える。これはどうしても「外発的動機づけ」の強度を引き下げてしまう。反対に、ニコニコ動画のゲマインシャフト完全切り捨ては、ゲマインシャフト的な部分を売りにするニコニコ動画の性質に悪影響を及ぼす可能性がある。これを解決する方法として「グルッペン主義」という自己陶酔的主張につながる。これは、チャンネルにおけるゲゼルシャフト性を生かし、これを根拠地とするという主張である。・・・これはまた後日。  なお、ニコニコは「内発的動機づけ」を重視し、これを拡大する戦略を取るようだ。これはまた近々お話ししたい。  という事で、この記事は有料としないが、内発的動機でチャンネル会員になってくれたら幸いである(上目遣い)。  
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