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【2024年7月28日】科学監修って何してるの?
自分の名前をエゴサすると、Dr.STONEの科学監修の人・・・という感じで紹介されていることが多いのですが、科学監修自体は、作家活動とだいたい同じくらいの年月をしてきています。
もともとは、推理小説のトリックをちょっと手伝う程度だったのが、骨組みを作ったり、ドラマや映画の小道具の描写などを手伝ったりと、ちょこちょこやってたのですが、お金をもらうことはもちろん、クレジット表記の話も考えたことが無かったので、仕事としてやってきたのは、ここ数年という感じになります。
Dr.STONEはその中でも、とびきり大変でしたが、とびきり楽しく、そして学ぶことが山盛りありました。
よく、科学監修というのは「〜って合ってますか?」「科学的に問題ないですか?」というのをチェックする仕事だと思われることがあるのですが、もちろん、そういった科学監修もあると思うので、一般論ではないのですが、自分の場合は違います。
自分が一番気をつけているのは作品の温度感で、その作品の空気感に必要かどうかの範囲での科学設定です。極論すれば、徹底的に科学的に正しいものを作ったら、それはただの現実のベタ撮りになります。
おもしろいかおもしろくないかでいえば、無編集のベタ撮りほどおもしろくないものはそうそうありません。
例えば、よくある銃の指かけ問題。または銃の持ち方が変とか、銃の形がおかしいとか、言う人がいますが、それがマジの戦争ドラマや、舞台が軍の中の話とか、そういった物語で、流石に銃の扱いがおかしいのが続くと「取材をちゃんとしてくれ」と読者ながらに思うところはあります。
しかし、それが恋愛ドラマだったり、子供向け謎解きミステリーとかであれば、別にそんなものは問題にするほうがおかしくて、その作品の「お客さん」が大丈夫であれば、それは、さほど気にする問題ではないと思います。
逆に最近はそういった、付け焼き刃の知識をSNSで披露したいがあまりに、人の作品を足蹴にするアホがちょいちょいいるので、そうされないように・・・とネガティブに作品を描く、ないしは、自分の分からないものは描かないを徹底するあまりに、テンプレみたいな学園ものばかりになってしまった・・・というのもあるのかもしれません。
フィクションはフィクションなんだからもっと自由で破天荒なものがどんどん出てきて欲しいのに、一部の人が腐すだけで作家がくじけるのはどうなんかな・・・・って思ってしまいます。
そんなわけで、今回その「空気感」の話です。
あ、最近は、こちらの監修をさせてもらいました。
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