悩みのほとんどは「ハイビスカス先生」と「枝廣先生」が解決してくれる
とにかく漫画の仕事が大変で、死にそうな日々が続いている。
忙しい生活になると、僕を悩ませるのが、ハイビスカスだ。
何度か言ってるけど、僕はストレスが溜まるとつい植物を買ってしまう。
きっかけは1人暮らしを始めた頃、殺風景な部屋に耐えられず、なんとなく部屋に置いた「ポトス」という観葉植物が僕を癒やしてくれたからだ。
それからというもの、どんな部屋に移っても、まずは観葉植物を置く。
ワニスタにある観葉植物も僕が持ち込んだものだし、部屋に植物がない、と言っていたおっくんには「これを持っていけ」と、無理やり観葉植物を渡した。
まあそんな自分なので、辛い連載の度に観葉植物が増えていく。
そして「水涸れ」や「日陰」にも強い植物だけが残っていく。
なので、今はどの植物が強いかほとんど把握している。
綺麗だけど水涸れに弱い「アジアンタム」なんかは買わない。
今年の夏は猛暑だったので、特に多めに水やりをしていた。
そんなわけで、オリーブは実をつけ、ハイビスカスは毎日花を咲かせてくれた。
ところがだ。
秋になってからのハイビスカスの調子が悪い。
1日でも水やりを忘れると、全部の葉がクタクタになってしまうのだ。
その度に慌てて水やりをしていたのだけど、先日思い切って大胆な剪定をしてみた。
夏の間伸びまくった威勢のいい葉を、枝ごとザクザク切っていく。
こんな事、栽培の基本だけど植物が可愛そうで、剪定はなるべく避けていたのだ。
しかしこれは恐ろしく効果がある。
翌日からハイビスカスはピンピンしていて、数日の水なしにもヨレたりしない。
この話。
まるで人生のような話だ。
「葉」や「花」を「仕事の結果」や「豊かな人間関係」とか「満足いく自分」とかに例えてみるとわかりやすい。
いくら「花」を咲かそうと思っても「根」がダメだとダメって話だ。
結果を出そうとして、無理に働いたり、モテようとしたり、賢く見せようとしたりしても「根」がダメならいい結果にはならないのだ。
そういう時は無闇に「結果」を追いかけず、抱え込みすぎたものを「剪定」する。
「年収10億」とかいう「夢」は、とりあえず「剪定」して、「朝は起きる」みたいな「葉」を残す。
「イケメンと結婚」なんかも、とりあえず剪定。
「人に優しくする」くらいの「葉」だけ残す。
それだけならなんとかできる。
案外そういう事が未来を明るくするのだ。
「根」とは「目に見えないけど自分を支えるもの」だ。
水と養分を吸収する「インプットの器官」でもある。
「水」は「経験」や「知識」「試行錯誤」「妄想」「熟考」「挫折」「愛情」「怒り」「悲しみ」などの「インプット」と「最適化」みたいなものだろう。
目に見える「葉」や「花」なんかは、言ってみれば「アウトプット」で、人達の目に触れ、評価されるものだ。
ほとんどの人は「とにかく認められたい」と焦る。
でもすぐに「花」は咲かないのだ。
コメント
コメントを書く先週のブロマガコメントでは失礼いたしました。
体力・気力ともに疲れ、放送や動画を見る元気がなく、先生のブロマガのみを今は楽しみにしておりました。なので、先生のブロマガを読めて少し元気が出ました。ありがとうございます。漫画やその他のお仕事お忙しいことと存じますが、ご無理のない範囲で書いていただけますと嬉しいです。(もし、先生の体調が優れない等がありましたら、別の方の記事でも構いません。)これからも楽しみにしております。