永遠の嘘
中島みゆきが吉田拓郎に送った曲に「永遠の嘘をついてくれ」というのがある。
なんかもうタイトルだけで人生の本質を言い表してしまっている。
この曲のサビのキメは「なにもかも愛ゆえのことだったと言ってくれ」となる。
「なにもかも愛ゆえのことだった」
今回ヤンサンで取り上げた「【推しの子】」は「アイドルと嘘」がテーマだった。
ここ数十年の間世の中は嘘ばかりだ。
嘘の上手い人間ばかりがいい思いをしていて、嘘のつけない人が悲しい思いをしているように見える。
「【推しの子】」の作者はそんな時代に生まれ、それに深く傷ついているのがわかる。
中島みゆきの歌詞はそんな彼を救える気がする。
「なにもかも愛ゆえのことだった」と言ってくれたら「それ」を信じて生きていけそうだからだ。
でもこの「永遠の嘘」は本当に「嘘」なのだろうか?
【誰かを守る嘘】