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山田玲司のヤングサンデー 第28号 2015/4/13

孤独の効果

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前回の放送でさんざん「友達は大事だよな」みたいな話をした後、僕は1人で沖縄に向かいました。

「沖縄の人に漫画を教えるプロジェクト」も進行中なのだけど、最近の激務と様々なノイズで混乱した頭を沈めるためでもありました。

番組の中でも言いましたが、年中「友達」という集団の中にいると「自分」を見失うということがあって、 僕はこれは「危険な事」だと思っているのです。


もちろん、友達は情報をくれるし、共有する喜びで心を癒してくれたりもします。
一緒に思い出を作って年を重ねていくのもいい。
何より人生の幸せの多くは「他人と分かち合う」ということの中にあるからだ。
僕も友達は大切だと思っている。

でも、なんとなく「友達集団」の世界に閉じこもっていると、大切な「サイン」を見失う。
それはスピリチュアルな話ではなくて「このままだと危ないよ」というサイン。
「コンクリートの橋に入ったヒビ」が見つかるみたいな事だ。

「手が痺れる」と思っていたら脳に異常があった、とか。
車の小さな振動がパンクの前兆だったり、
未来の危機に気が付く人はそれを回避できる可能性が高い。
そういう「サイン」を見逃していると「破滅に向かって猛スピードで走っている」のに気が付かない事もあるのです。


ところが「みんな」でいるとその「サイン」は見逃されることが多い。

おまけに「みんな」という群れは「大変な事になった」とパニックを起こすか、「きっと大丈夫だよ」と根拠もなく決めつけたりする。

「みんながそう言っているから大丈夫」という「大丈夫」は、本当に大丈夫なのだろうか?