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【自然災害メモリアル】第026回:伊勢湾台風通過(1959)・洞爺丸台風通過(1954)・十勝沖地震(2003)の日 [防災]災害時助けるべき人は?
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【自然災害メモリアル】第026回:伊勢湾台風通過(1959)・洞爺丸台風通過(1954)・十勝沖地震(2003)の日 [防災]災害時助けるべき人は?

2018-09-26 18:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    今日、9月26日は大規模な自然災害が数多く存在した日です。
    まず、この名前を知らない人はいないであろう、
    伊勢湾台風通過から59年です。

    先日までお伝えし続けた枕崎台風などと並んで、昭和三大台風の一つに挙げられ、
    勢力・被害・死者の3要素がいずれも最悪想定通りの進路でやってきた、昭和時代の悪魔です。
    死者は愛知県などを中心に、4697人という多数の死者が出ました。
    この値は、明治以降の全台風で最悪の死者数になります。
    この台風の死因要素で大きかったのは、やはり暴風と高潮です。
    暴風で当時の木造家屋は瞬く間に取り壊され、高潮で伊勢湾や三河湾などの潮位が異常に上がり、
    想定された2mを超えて3.45mに達し、名古屋市などは浸水しました。
    特に、大型の木材が家屋を暴風・高潮の勢いで押し流し次々倒壊させたといわれています。

    また、当時のメディア体制はテレビが高級な時代、しかもまだ白黒放送かつ数年の経歴、
    NHKなども24時間放送ではなかったなど、情報を仕入れるには乏しい状態にもありました。

    その他、気象庁も当時の予測はやや過小評価気味だったことなどもあります。
    住民の危機意識も台風に対して薄かったことも挙げられます。
    特に低地のリスクを全く考えていない人も多く、今回の事態を想定しない住民も多数いました。
    現地は自然を相手に戦争と同等かそれ以上の恐怖を感じたと思います。

    これだけの災害を出した台風ですが、
    実は伊勢湾台風以外にも実は同じ日に襲った台風がもう一つあります。
    9月26日は、
    洞爺丸台風通過から64年でもあります。
    こちらも全体で1430人が死亡(行方不明含む)しました。
    この台風では同時に岩内大火も発生し、
    こちらの台風は陸地は火に、海上は水の恐ろしさを知ることになった災害になりました。

    台風の何もある通り、「洞爺丸」という連絡船がこの台風で沈没し、多数の死者が出ました。
    もちろん洞爺丸に限らず、多くの連絡船、船舶は座礁・沈没しています。
    岩内町では、台風で避難をしていたアパート住人の一人が火鉢の灯を消し忘れたことで火災が発生、
    これだけなら単なる人災ですが、猛威を振るったのは台風の暴風と条件にありました。
    この台風は典型的な風台風で、豪雨による被害が少なかったことが災いし、
    瞬く間に町内が飛び火し、町中業火に包まれました。
    この災害でも死者が35人に及び、16622人が罹災しています。
    正直、そのアパートの住人を責めるにも台風理由で避難をしていることもあり、
    責められない所はあると思います。近隣ならまだしも、飛び火要素はほとんど風の影響です。
    このように、自然災害は人の過ち一つ見逃さず被害を出させてきます。
    そう思うと、本当に自然のもとに活かされる我々の立場がなんなのか考えさせられる所です・・・。

    蛇足になりますが、マニアックな事を言うとこの台風は、
    一度熱帯低気圧になってから再発達した復活台風だったりします。



    さて、実はまだこの日に起きた有名な自然災害があります。

    9月26日は
    十勝沖地震(2003)から15年です。

    いうまでもなく、この災害も北海道が被害を主に受けました。
    行方不明者2人でしたが、この地震を知っている人は多くの人が
    石油コンビナートの大規模火災の映像が目に焼き付いているのではないかと思います。
    この地震の規模はM8.0と、巨大地震の部類に入ります。
    しかし、震源地に近い十勝地方・日高地方でも震度6弱、津波4mと、
    東北で猛威を振るった日本海中部地震や、北海道南西沖地震に比べれば津波被害は小さく、
    沖合とはM8.0でも震度6弱止まりなのは、昭和東南海地震や昭和南海地震に比べると
    そこまで大きな被害は起きなかったようには感じると思います。

    しかし、この地震では本震2時間後にもM7.1の余震が起きて同じ最大震度6弱を観測していたり、
    津波によって川を遡上した波は10km以上も遡上するなど、侮れない部分はあります。


    さて今回は、
    「災害時助けるべき人」をテーマにお伝えしていきます。

    どちらかというと事前の予測ができない地震の方が中心になりますが、
    台風21号や胆振東部地震をはじめとして、
    最近個人的関心が高まってきたのは「地震は自宅や学校・勤務先にいるとき」などの
    日常生活から離れている時に災害に見舞われた場合です。

    実は、今年の災害において自宅にいる人はもちろんのことですが、
    かなり辛い立場に追いやられた人がいます。それが旅行者でした。
    運悪く旅行中に被災した場合、娯楽を求めていった人にとって非常に辛いことが起きます。

    まず、もともと登山するような目的じゃなかった場合は、何も持っていないことも考えられます。
    当然ながら寝る場所もホテル以外ありません。宿泊施設も避難所として機能する場合、
    空港閉鎖などして孤立状態が長期化すると多数の人と共に慣れない場所で
    避難生活することになります。もし、それが外国人だったらより大変です。
    下手すれば言語もわからない、何が起きているかわからないという情報孤立に陥ります。
    旅行者は無防備なのです。自分の避難生活も大事なのですが、
    時にそういう人がいることもわかってもらいたいって最近は思いました。

    「人のことばかりかまっていられない」と押しのけたところで、それが最善ではないのです。
    北海道は観光客が多数訪れる場所の一つです。数千人分の備蓄しかない町が観光地に
    なっていることもありますが、町民の分しか賄っていない場所であれば避難所に本来来るはずがない
    観光客をも受け入れざる負えないこともあります。食料だけではない、
    寝るスペースの確保といった、空間的な容積も視野に入れなければならないのです。

    ちなみにもしあなたが自治体、時に地区単位の避難所を設立して運営する立場になった時、
    どうするか考えてみるといいと思います。災害はあなただけが受けているのではないのですから…
    一斉に被災するからこそ、勝手な行動をとる人がいてはなりません。
    しかし様々な事情を持つ人がいる以上は、
    どうしてもそういう人が出てくることも視野に入れないといけません。
    そんな人を「みんなやっているのに」と思わず寛大な心で妥協も必要なのです。

    最後は少し話がそれましたが、自分の地域が被災した時、
    ここに住んでいない人を、どのようにして、いかに早く送り届けるかも考えてみてください。

    今日の記事は以上です。
    今回は、意見にも上がったので、防災記事ばかりでなくちょっとした過去の災害における
    実情を見た考察もプラスして、お伝えしました。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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