• このエントリーをはてなブックマークに追加
マリ×アスカはBL、カヲル×シンジは百合。カップリング用語の新たな定義を探る。(1037文字)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

マリ×アスカはBL、カヲル×シンジは百合。カップリング用語の新たな定義を探る。(1037文字)

2012-12-03 21:50
  • 3
新世紀エヴァンゲリオン (13) 【プレミアム限定版】 (カドカワコミックス・エース)

 以前、Twitterで流れてきた『エヴァQ』にふれた感想で、「マリアスはBL、カヲシンは百合」というものがあって、ちょっと笑ってしまった。簡単に解説すると、マリ×アスカのカップリングはボーイズラブを思わせ、カヲル×シンジのほうは百合を思わせるという意味だと思う。

 これはボーイズラブと百合という言葉を性差ではなくその内実によって捉えたいい方だ。つまり、何だかんだと口喧嘩しつつも強い絆で結ばれているように見えるマリとアスカはボーイズラブ的な関係性であり、たがいに甘やかしあい依存しあっているように見えるカヲルとシンジは百合的な関係性であるということ。

 こういうずれた言葉の使い方はちょっとおもしろい。たとえば「男前」を女性に使ったり、「女子力」を男性に使ったりするのに近いやり方で、言葉の意味をずらすことによってジェンダーの呪縛を解き放っていくという方法論なのだろう。

 もともとボーイズラブは男性同士の恋愛を、百合は女性同士の恋愛を示す言葉であったわけだが、ここではそういった元々の意味を無視して、ハードな関係性をBL、ソフトな関係性を百合と呼んでいるわけである。

 ボーイズラブとか百合といういい方とすると、とても強く性差にこだわっているように見えるわけだが、実は必ずしもそうではないのではないか、と思うことがある。ある意味では関係性の内実こそが重要なのであって、性差は二次的な意味しかもたないとすらいえるのではないか。少なくともそういうふうに考えるひとはいなくはないようだ。

 
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

入会して購読

この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント コメントを書く

BLと百合反対じゃない?

No.1 146ヶ月前

男前なアスカ。女子力の高いシンジ。
Qだけじゃないけどエヴァキャラの魅力の一つはそこかもしれないねw
新しいジャンルというか挑戦的でこういう考えは嫌いじゃないw

No.2 146ヶ月前

受け手が歪めることでコンテンツを長く楽しむ。

自分勝手な想像を共有できる、
エヴァンゲリオンのそういう許容範囲の広さにパワーを感じます。
憩いの場っていうんですかね。

No.6 145ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。