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  • 『ラノベのプロ!』第2巻は業界の裏側を克明に描き出す傑作巻だ。

    2017-06-24 00:14
    50pt

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    「読者の需要に応えるのがプロ作家の仕事だよ。僕はただ、読者のために書いてるだけ……みんなが求めているんだよ。二番煎じを、劣化コピーを、後追いを、便乗商法を、パクリを、トレスを、テンプレを、レプリカを、シェアワールドを、類似品を、粗悪品を……求めているのは、他でもない読者なんだ」

     物語を、進呈しよう。狂奔の物語を。喀血の物語を。天上至福の物語、そしてまた業火轟々と燃えさかる無間地獄の物語を。

     読者よ。よっく目をひらいて見てみてほしい。『ラノベのプロ!(2) 初週実売1100部の打ち切り作家』。これはひとつの絶頂を迎えているようにも、漸く斜陽を迎えているようにも見えるライトノベル業界を舞台に、幾人かの作家の苦闘を綴った作品である。

     テーマは「打ち切り」。そう、「シリーズ作品が途中で刊行を打ち切られること」を意味する「打ち切り」だ。前作の結末でひとつの契機を迎えた主人公とヒロインを横目
  • 『のらダンジョンを拾ったので愛情を込めて育ててみた』。

    2017-06-23 12:46
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     いろいろとせわしなく働くかたわら、小説を書いていました。われながら今回はいままでよりは出来がいいと思うので、ここに序章を載せておきます。これは完成させてどこかの新人賞に出すつもり。よければご一読ください。

    『のらダンジョンを拾ったので愛情を込めて育ててみた』

     序章

     だんじょんです。ひろってください。

     ひらひらと桜の花びらさながら降りしきる真白い粉雪のなか、歳の頃、十四、五歳と見えるひとりの可憐な〈少女〉が、そう記された木製の看板を片手に持ち、ある名も知れない街道の端の小さな四角いダンボール箱のなかに座っていた。

     その箱には、この大陸の共通語とはまるで異なる奇妙な文字で、何か意味がわからない言葉が記されている。それは実は「和歌山みかん」と読むのだが、この世界にその文字を読める者はいないし、仮にいたとしてもここから始まる物語には一切の関係がない。

     そもそもダンボール箱なるものじたい
  • 6月、半ばを過ぎて。

    2017-06-16 21:33
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     六月は書く、といってから早くも半月が過ぎ去った。これはいけない。さすがいいかげんに本当に書かなくてはいけないと考えて、いま、この記事を記している。

     さて、この半月、特に遊んでいたわけでもなく、実は、珍しく仕事に励んだりしていた。その詳細は書けないが、とにかく、ぼくが仕事に集中していること自体、めったにないことである。

     しかし、一旦、仕事に時間を取られると、これが実際、相当に忙しく、本も読めない。ゲームもできない。それでもまだなかなか終わらないのだから、なるほど、世間の人々はこうも忙しなく暮らしていたのか、といまさらに思い至った程である。

     むろん、仕事が忙しいなどとは、言い訳にもならない。が、ともかく時間が取れないことは真実で、書くことに倦んだわけではない。

     それでも、活字中毒のことで、やはり本は読みたい。そこで、石川淳の短編「紫苑物語」や『新尺雨月物語』を読み返してみた。

     いず