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【自然災害メモリアル】第181回:営団地下鉄東西線列車横転事故(1978)の日 [防災]気象の世界における四季
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【自然災害メモリアル】第181回:営団地下鉄東西線列車横転事故(1978)の日 [防災]気象の世界における四季

2019-02-28 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    2月28日は、
    営団地下鉄東西線列車横転事故(1978)から41年です。


    春一番など、2月末となると少しずつ春の気配を見せ始める時期ですが
    嵐も季節の変わり目というのは、夏から秋の台風と同じように冬から春になる時も
    割と荒れやすい傾向があります。
    関東地方では、この1978年2月28日には大気の状態が非常に不安定でこの季節でも
    竜巻が東京湾岸沿いに発生し、被害を出しています。
    南関東一帯で289棟が全半壊するなど、いくつも発生した台風は関東平野に被害を及ぼしました。

    しかし、中でも一番衝撃的で悲惨だった事故は、タイトル通り
    現東京メトロとなっている、地下鉄東西線の事故です。
    地下鉄と言いつつ、東西線の南砂町駅~西船橋駅は地上区間となっている路線です。
    南砂町駅へ向かっている中野行(西へ向かう)の当該列車が荒川中川橋梁に差し掛かった時に
    竜巻が不幸にも橋に到達、橋の上で鉢合わせになった車両はそのまま横転し、
    走行不能の状態となりました。この事故にも関わらず奇跡的に死者がいなかったことは
    文字通り不幸中の幸いと言えたでしょう。
    しかし、橋の上で横転した車両は移動することも容易にできず、下は川という状態から
    当時はこの車両を現地解体という決断に踏み切ったそうです。
    ちなみにこの突風が起きて横転した時間は夜21時台で、周囲はまだ住宅地が今ほど発展していない為
    周囲も暗い環境だった為に為す術もなく、竜巻に遭遇してしまったのではないかと思います。

    また、"地下鉄が突風で横転する"というインパクトは当時の世情から見ても非常に強く、
    これを機に東西線が地上を走る区間があることを知った人も多かったのではないかと感じます。
    実際に、ただでさえ走行中の電車が竜巻に遭遇し横転する確率が50~100年に1度程度という
    とんでもない確率であったそうです。

    この事故を機に、地下鉄東西線は地上区間には厳重な風対策を行うこととなり、
    強風の影響を総武線や京成より受けやすいと今でも言われています。しかし、安全性を確保するに
    おいては、不可抗力でも可能な限り最善の策を取っていることに対して、自分も評価したいです。


    今回は、
    「気象の世界における四季」をテーマにお伝えします。

    防災とあまり関わらないように思いますが、季節の変わり目を知っておくと
    嵐になりやすい季節がどこなのかをある程度ですが知ることもできます。
    また、当然ですが季節によって同じ"嵐"でも性質が変わり、被害の出方も変化します。

    気象の世界では、実は今日までが冬で、明日3月1日から"春"に分類されます。
    そこから3ヶ月刻みで基本的に気象のルール上では、季節が変わることになります。
    つまり、
    春:3月1日~5月31日
    夏:6月1日~8月31日
    秋:9月1日~11月30日
    冬:12月1日~2月28日or29日
    ということです。

    春の気候では、平年よりも暖かい(高温になる)場合は、それだけ雨も多くなる性質があります。
    実際につい一年前の2018年では、"記録的な春"と呼べる程、平均気温が高い季節でしたが、
    代わりに雨も多い季節となりました。雨の日が多くなると日照不足になる為に、
    この時期から農作物を育てる時期としては、作物によっては育ち辛くなるために
    野菜の高騰などがその年は懸念されることになります。
    山沿いや北国では、この時期が最も融雪災害が発生しやすい時です。
    言わずもがな、気温が上がりますから全層雪崩などに注意しなければなりません。
    そして、日本の気候では中国から向かってくる風で黄砂の飛来による影響を受けたり、
    PM2.5などの微粒子が飛び交うなど、日本にとっては健康な人でも肺に影響を与える嫌な季節と
    言えるでしょう。喘息持ちなどの方はある意味冬より厳しい季節とも言えます。
    時々訪れる雨の日が多いことが、恵みとも言えるかもしれません。
    もちろんですが春は花粉も飛び交いますから、花粉症にも要注意です。

    以降はまだ先の話なので手短に書きますと、
    夏は、梅雨を始めとして、全体的に湿潤な環境になります。
    春に気温が上がる日とは違って夏は気温が上がるともれなく蒸し暑さを覚える季節です。
    当然ですが熱中症対策は今の日本では必須です。
    また、地表で一気に気温が上がると上空の気温との気温差が増えて
    大気の状態が不安定になります。夕立など雷雨に気を付けなければなりません。
    集中豪雨も起きやすいので、列車の不通などを心配しなければならない厄介な季節です。
    ちなみに、某歌詞において"太陽が一番元気な季節"などと言われますが、
    日本(北半球)が夏の時は、実は一番太陽と地球の距離が離れた位置にあります。
    ※とは言っても平均1億5000万kmに対して差異は数百万km程度
    太陽の光が強く感じるのはその地点の地表が太陽の光の受け方が、斜めか直上に近いかです。

    秋は、寒くなっていく季節ながら海水温が遅れてピークになる為に台風が最も発生しやすいです。
    また寒暖差も激しくなりますので、季節の変わり目が急な時は体調を崩さないように
    しなければなりません。台風以外にも秋雨前線など、気団の移動で天気は比較的崩れやすいですが、
    安定している時は、秋の気候が最も分子の移動が穏やかな時と言われる程落ち着きます。
    最近では異常気象が顕著ですが、数少ない恩恵を受けられる日を大切にしたい時です。

    冬は、太平洋側は乾燥し、日本海側は雪の世界に閉ざされる季節です。まさに今がそうですが、
    基本的に北西からの風が強く吹き付けるためにこうなります。日本海と太平洋の間はまさに
    日本の山々が連なるので、これが太平洋側に安定した晴れ間と乾燥を呼び込みます。
    ガスを使いますから火事・火災には十分注意し、
    インフルエンザ対策などを怠らぬようにしてください。
    ただし、この時期に少雨傾向で豪雪地帯であるはずの山地に積雪が少ないなどすると、
    次の春以降に融雪が少なくなる為、ダムの貯水が減り、水不足に陥りやすくなります。
    少雨傾向が続いている兆候が見られたら、早い段階から節水を心がけて下さい。

    そして、この季節の変わり目はいずれも大気の状態が不安定になりやすい時です。
    具体的には3月・6月・8月・12月辺りが、季節の変わり目です。
    3月はよく春の嵐と言われるように、春一番を始め、
    時に俗にいう爆弾低気圧が襲来することもあります。雨もそうですが風の被害も怖い時です。
    6月は言われるまでもなく梅雨前線の活動状況によっては、長雨で被害を出したりします。
    8月は同じ雨でも雷雨を伴いますし、長雨よりかは短時間の集中豪雨がこちらは多いです。
    12月は年末寒波・年越し寒波と言われるように寒気をもたらしそれまでの小春日和も、
    一気に冬本番へと陥れる気候がたびたび発生しますね。4つの月の中ではまだ落ち着いていますが、
    日本海側ではこの時期にいきなり豪雪に見舞われることもあります。

    どの時期にも気象による災害のリスクは存在します。しかし、リスクの生じ方は
    季節によって変わります。これから3月を迎えますがいつまでも同じような対策ばかりでは
    いけません。冬から春になるこの時期を契機に、防災面でも季節性を感じながら対策が
    できると良いかもしれませんね。
    そんなわけで、花粉症やPM2.5、黄砂などこれからの時期、
    大気の状態に注意して年度末を迎えてください。
    まだまだ受験をする方、就活が始まる方、どちらも体調管理に気を付けて頑張ってください。

    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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