非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part39は大好評インタビュー15本、コラム9本、13万字オーバー540円!!(税込み) 



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part39

◯大反響!! フミ斎藤が話題の本を斬る!!
『1984年のUWF』はサイテーの本!/「斎藤文彦INTERVIEWS⑬」

◯壮絶後編! シャーク土屋に病魔が襲う!!  「もっと生きたい…水が飲みたい!!」

金原弘光が『1984年のUWF』には描かれなかったリングスの実態を激語り!!


◯驚ガクの地上波デビュー!!
KINGレイナ「楽しんでもらうために1ラウンドはあえて極めなかったから」

小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
鈴木みのるを変えた“全日本プロレスイズム”

◯事情通Zのプロレス点と線
柴田勝頼、倒れる!!「安全なプロレス」は可能なのか?/全日本プロレスとFMWの場外乱闘の謎/宝城カイリ、WWEへ


◯泥臭く生きてゆけ!! 川尻達也の「30代後半のオッサン勝手にRIZINサバイバル」人生劇場

石岡沙織、10年目の大舞台「女子格闘技に転機が訪れてますけど、私にとっても転機を迎えました」

堀口恭司、RIZIN完勝デビュー&バンタム級GP出陣も泰然自若!!

◯“あのとき”のパンクラス、プロレス団体の匂いがした時代……伊藤崇文インタビュー

◯消えた腕自慢、道場破り……突破者よ、出てこい■中井祐樹


◯キックボクシングと合氣道の融合!!  大和哲也「合氣ック」インタビュー

◯佐々木憂流迦UFC残留、井上直樹契約!! マネジメントの魔術■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

◯ベラトールCEOスコット・コーカー「ジャカレイやムサシがUFCからFAしたら……」


『ファイヤープロレスリング』とUWF、純須杜夫の死――

◯ズンドコ・トラブル興行研究会
・ファン不在から得た教訓……棚橋弘至、伝説のノーピープルマッチ<漁師JJ・編>
マンモス鈴木鉄拳制裁から見える力道山のセンスと狂気<小泉悦史・編>


オマスキファイトのMMA Unleashed
・10連勝中のInvicta王者!! UFCに背を向ける女版ドン・フライを見よ!
・バーチャック、川尻達也戦への決意――UFC離脱組、それぞれの決断
・勝てば勝つほど人気が落ちる? 絶対王者デミトリアス・ジョンソンのこれから
・「UFCの失策のおかげでベラトールは当初構想を2年前倒ししている」

二階堂綾乃
やってみてわかる「総合格闘技と他競技」の違い/筋肉女子メシ!! 肉を殴って調理する!

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FMW女子部の一期生として団体旗揚げから活躍してきたシャーク土屋インタビュー後編!! 悪の限りを尽くした猛毒ヒールレスラーが病魔に襲われ二重人格化、右ヒザ下切断、乳癌……壮絶闘病生活を語った!(聞き手/小野仁)



<関連記事>
・【FMW猛毒伝説】シャーク土屋・前編「アポなしで全女に乗り込んだらTVスタッフに殴られたんだよ!」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1232697

・「FMWアイドル女子レスラー」の今はキリスト教伝道師……里美和ロングインタビュー
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1183681





――FMWの歴史の中で、95年5月5日の大仁田厚引退はターニングポイントとなりましたが、その日を迎えるまでと、それ以後とでは、やはり大きな違いを感じましたか?

土屋 いや、自分の中では全然変わらない。変わったのは、新しく男子のトップに立つべきハヤブサとかじゃないの。自分の中で変わったのは、工藤めぐみの引退だけだった。そのほかは全然変わらない。

――そうですか。ただ、大仁田引退ツアーの1年間は各地で盛況続きだったのに、急激に客足が落ちたといった印象は……。

土屋 そういうの気にしてないからね。ホントに初期の頃は「ああ、レスラーのほうが多いじゃん」ぐらいの(客席の)まばらさだったけど、ある程度入るようになって以降は客入りなんて考えず、「土屋、帰れ!」って言われて「オマエらが帰れ!」って言い返すぐらいだからね。

――とはいえ、旗揚げからのメンバーとして、川崎球場に初進出で3万人以上の大観衆を動員したときなどは、さすがに感慨深かったのではありませんか?

土屋 「ああ、すげぇところでやるんだな。後ろの人、見えんのかな?」ぐらいしか思ってない(笑)。そういう感覚なんだよね。だから、ほかの選手は「わぁ、緊張する」とか言ってても、自分は大会場だから緊張するとかもないし。テリー・ファンクのセコンドに付いてたときに、あのテーマ曲(「スピニング・トー・ホールド」)が川崎球場に鳴り響いて「うわっ、カッコいい~!」って思ったことはあるけど(笑)。

――そこには興奮するんですね(笑)。

土屋 緊張とかじゃなくて、その状況を楽しんでたね。これだけ大勢の観客の前でこんなことやったら面白いだろうなとか、自分のあとに出る人たちの試合をどこで見ようかとか、そうやって楽しみを求めるんだよね。ヨソの団体から来てる選手が自分らヒール側の控え室じゃないときはどうやって会おうかとかさ。小橋健太が来たときも川崎球場の中をウロチョロして「小橋健太、み~っけ!」って(笑)。一緒に写真撮ってもらったよ。

――楽しんでたんですね(笑)。

土屋 人生、楽しまなきゃ損ってタイプだから、そのときそのときをずっと楽しんでる。何をして自分が楽しもうかなって、それだけを考えてる。緊張するだけ損(笑)。横浜アリーナの工藤めぐみの引退のときだけは緊張したけど。

――やはり、大役を務める責任を感じて……。

土屋 責任っていうんじゃないけど、本当のメインっていうのがあったし、工藤めぐみがプロレスをやめてしまうんだっていう不安もあったんだろうね。それで緊張したのかもしれない。

――土屋さんにとって、工藤さんの引退は、あまりにも大きいものだったわけですよね。

土屋 それは大きいよ。大きすぎるね。ほぼ毎日当たってる人がいなくなるんだもん。その1年前に(コンバット)豊田さんが引退なさったとき、工藤めぐみが「先にやめるのってズルイよ。残された者の気持ちがわかる?」ってインタビューで言ってたの。その言葉、まんま返してやるよ!って(笑)。オマエ、どうしてくれんだよ、このシャーク土屋を!?っていう気持ちはあったよ。

――大ヒールになったシャーク土屋としては、絶対的なベビーフェースの工藤さんに去られては、張り合いがなくなってしまったんですね。

土屋 もう野放し状態だよね。で、のさばったけど、面白い相手がいなかったの。仲間として組んで面白い人たちはいたけど、面白い相手がいなかったから、ヘッドハンターズと組んで冬木軍(冬木弘道&邪道&外道)と闘ったりして。

――ライオネス飛鳥さんやイーグル沢井さんと共闘してヒールユニットの集合体・平成栽恐猛毒GUREN隊を結成するなど、外へ外へと活動の場を広げていきましたよね。

土屋 FMWのリングが面白くなくなってさ。それはやっぱり、相手がいなかったからだろうね。(FMW所属の)男子レスラーと闘うったって、みんな後輩だしさ。中山(香里)イジメんのも飽きたでしょ。だったら、敵のいるところに行こうとか、もっと面白いことができるところに行こうとか、バカにできる相手を探しに行こうとか。面白い面白いと思える方向に行こうと思ってたの。工藤さんが引退した時点で、切り替わってるよね。本当に倒さなきゃいけない相手がいなくなっちゃったから。

――全日本女子を退団したアジャ・コング選手が、中山選手を助けるかたちでFMWマットに参戦しましたが……。

土屋 ああ、そうだったね。何回か当たってるよね。

――シングルで2回対戦して、1勝1敗のイーブンに終わっていますね。

土屋 そうだったっけ? あんまり憶えてないけど。それでも違ったってことだよね、記憶に薄いのは。私の中で違ったんだろうね。もうちょっと面白いこと、もうちょっと面白いことって、考えがひらめかないから面白くなくなったの。次に次にいかないの。工藤めぐみの場合は「次、これやってやろう、あれやってやろう」って、いろいろアイデアが湧くわけよ。後楽園でベビーの控え室行ってさ、工藤めぐみのブラジャーとか全部、廊下にほっぽってやったりさ(笑)。

――まさになんでもあり!(笑)。

土屋 いろんなことやってるよ。ベビーのバスに大仁田厚と工藤めぐみのイラストが描いてあったでしょ。こっそり工藤めぐみの顔にヒゲを描いてやろうと思ったけど、「それはやめてくれ!」って会社に止められた(笑)。

――さすがにマズイですよ!(笑)。

土屋 ウチら、お笑いもけっこうやってたからねぇ。顔を真っ白に塗っておちょぼ口のメイクで頭からタオルかぶって出て行って、工藤さんや豊田さんが入場してきても客席を向いてて。まぁ観客は「あれ? なんか変なメイクじゃないか!?」って気づいてザワザワしてんだけど、そのままコールを受けて「工藤めぐみ~」って相手のコールが終わった瞬間に振り返るっていう。

――ハハハハハハ! 工藤さんはどんな反応を?

土屋 工藤さんも豊田さんも笑っちゃって、もう試合どころじゃなくなるんだけど(笑)。記者やカメラマンが1人も来てないときにそんなことをやってたんだよね。

――ああ、ちゃんと状況を見計らってたんですね。

土屋 あったりまえだよ!

――だから誰にも知られてなかったんですね(笑)。

土屋 しょっちゅう、そんなのをやってたんだよ、じつはね。



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