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「狙うのは堀口恭司の首一つ!」――川尻達也が現在開催中のRIZINバンタム級GPワイルドカードに名乗り!10月福岡大会で査定試合を行うことになった。フェザー級(65.8キロ)の減量でも苦しかった川尻がなぜ61キロまで落としてまで堀口戦を熱望するのか――そこにはPRIDE崩壊から今日までに起きた様々な出来事が駆り立てるのであった。
――……顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?
川尻 ホントっすか? 大丈夫ですよ(笑)。全然平気です。
――頬がコケて渋くなりましたね。演技派俳優っぽい(笑)。
川尻 なりたいですね、俳優(笑)。
――しかし、今回は凄い決断をされましたね。川尻さんがバンタム級GP参戦のプランを申し出たときはRIZIN側も驚いていたそうですが。
川尻 榊原さんは「ホント? 減量は大丈夫なの?」って言ってましたね。
――川尻さんから「話があります」と榊原さんが連絡を受けたとき、普通に「試合を組んでくれ」という話だと思っていたみたいですね(笑)。それがまさかの……。
川尻 どうせやるならヌルイ相手とやりたくないし、ワクワクしたい。正直フェザー級ではクロン(・グレイシー)に負けた以上は、ワクワクできる相手は日本人ではいないじゃないですか。
――たしかに10月大会もフェザー級でマッチメイクするとしたら、初顔の外国人になっちゃいますね。
川尻 それでみんなが注目してくれるならいいですけど。そうじゃないから。
――川尻さんの中では「試合に出る」だけではなく「誰と戦うのか」という意識が強いんですね。
川尻 そうですね。このまま何のテーマもなくフェザー級に出ても、俺自身もワクワクしないし。
――それはPRIDE、DREAM、UFCという肩書きがありながらも、「もう名前だけは使ってもらえない」という危機感があるわけですよね。プロモーター側に立てば「川尻達也vs新顔の外国人」にどこまで組みたいのかという。
川尻 も〜う危機感しかないですね。だってあれだけ10代20代の若い子が出てくれば、30代40代のオジサンは弾かれていきますよ。そういう中でギャフンと言わせたいなって。「まだまだオマエらには負けないぞ! 譲れないぞ!」って。
――バンタム級GPのワイルドカードを認めてもらうために7月に仮減量して、その経過を榊原さんに報告していたそうですけど、ジムの誰にも言ってなかったんですよね。
川尻 誰にも言わなかったんですね。言っていたのは嫁、あと榊原さんと笹原(圭一/RIZIN広報)さん。ジムのみんなは「痩せ過ぎだろ!」って不審がっていたんでしょうね(苦笑)。
――通常70キロ超えてるのに、バンタムリミットの61キロにどんどん近づいてるんですからね。病気だと思われますよ!(笑)。
川尻 バカでしょ?(笑)。
――それは堀口恭司の首を狙うためですね。
川尻 そうじゃなかったら、こんなキツイことはやらないですよ。堀口選手と戦うためです。正直この年齢になると、受けて立つケースが多くなるんですけど。俺の格闘技人生ってチャレンジの繰り返しだったし、それがモチベーションや、戦う理由に繋がっていたというか。「いつか見てろよ!」っていう気持ちでチャレンジできる相手は、いまのところ『堀口恭司』しかいなかったんで。やっぱり挑戦しないと面白くないですよね。
――先ほどの会見では、本当はライト級も考えていたけど、UFCシンガポール大会を見て「もういいかな」と。それはつまり……。
川尻 フフフフフ。そのカードも俺にとって大事なもので、ずっと温めていたというか、頭の中に考えていたんですけど。正直、現時点では「もういいかな」っていう思いが自分の中でありますね。
――あの男とのカードではいまのところ燃えられない。
川尻 向こうも絶対に勝つ姿勢が見えなかったし、その相手に自分の中でチャレンジしたいかどうか考えたときに……という。
――いまの川尻さんはマッチメイクされるのを待つだけじゃなくて、自らどんどん動いていますね。その原動力はどこから生まれてるのかといえば……。
川尻 それはプロとしてあるべき姿だと思うし、DREAMのときに団体がなくなる、戦う場がなくなるってことを経験してるから。
――そこなんですね、やっぱり。
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