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ハイスピードで進化を遂げるMMAに日本人ファイターはどう向き合えばいいのか? 「おしゃべりアベマ野郎」こと大沢ケンジ師匠が解説! 



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大沢 ここ数年、日本人がUFCとか海外で苦戦してるじゃないですか。まったく関係のないAbemaTVの『格闘代理戦争』トーナメント1回戦 から気づくことがあったんですよ。「ここの意識を変えないと世界には勝てないな」と。

――その話、凄く興味あります!

大沢 その前にいきなり話は脱線しますけど、この『格闘代理戦争』って2試合だけの収録だったんですよ。最近の格闘技イベントってどこも試合数が多いじゃないですか。いつもよりグッと集中できて(笑)。

――あー、わかります。子供の頃、ボクシングはメインにならないと満員にならないって聞いて「なんで? 全試合、楽しめばいいじゃん!」って意味がわからなかったんですけど、いまなら理解できます。全試合見るのってホント大変ですし。

大沢 お客さんが完全に集中して見られるのはMAXで7試合ぐらいなのかもしれないですねぇ。『格闘代理戦争』もイベントのテーマに沿った試合だから盛り上がるわけですし、極端なことをいえば、超ビッグマッチだったら全4試合くらいでいいかもしれないですよ。

――UFCのメインカードも5〜6試合ですし。

大沢 で、本題なんですけど、こないだDropkickで福田さんとのジャッジについて対談させてもらったじゃないですか。『格闘代理戦争』の解説で、あの対談が凄くためになったんですよ。

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大沢 福田さんは「一昔前だとテイクダウンして上をキープすると評価されていたような傾向はありましたけど、いまはテイクダウンのためのテイクダウンはそこまでは評価されてない傾向にはあるかもしれないですね」「カリフォルニアのユニファイドルールの指針では、あくまでテイクダウンはテイクダウンで、その先に何があったかを見て評価しないといけないと教わりました」と言っていて。

――じつは「テイクダウン神話」が崩壊しているという。

大沢 決め手がなければテイクダウンがポイントになるけど、いまのジャッジは打撃を重要視しているってことですよね。今回の『格闘代理戦争』で秋山(成勲)さんの推薦選手ユン・チャンミンと、(那須川)天心くん推薦の前田(浩平)くんが戦ったんです。結果だけいうと2ラウンド判定でユン・チャンミンが勝ったんです。

――公式結果は以下のとおりですね。

第2試合  フェザー級(5分2R・延長有り)
×前田浩平[天心推薦/65.65kg]
2R判定 0-3
○ユン・チャンミン[秋山推薦/65.75kg]
レフェリー:福田正人
ジャッジ:豊永稔18-19(1R10-9/2R8-10)
高本裕和18-20(1R9-10/2R9-10)
片岡誠人17-20(1R9-10/2R8-10)


大沢 2ラウンドでユンが圧倒したので、この判定結果に異論はないんですけど。1ラウンドは前田くんが何度もテイクダウンして押さえ込んでいて、後半ユンにパンチで殴られたんですよ。一緒に解説をやっていた青木(真也)くんが「もしかしたら、後半のパンチでユンにつける人がいるかもしれない」って言っていて。ボクも1ラウンドは前田くんが取ったのかなと思ったんですけど、まあユンに入ってもおかしくないかかなって。

――1ラウンドはユンにつけたジャッジが2人いますね。 

大沢 試合後に青木くんと「あれでユンに2人つくんだね」って話をしていたら、ジャッジをやっていた片岡くんがやってきて。片岡くんは実況席の近くでジャッジをしていたから、ボクらの解説の声が聞こえたらしいんですよね。「いやあ、2人の話に引っ張られそうになりましたけど、ユンにつけました」って自信満々に言っていて。ボクが片岡くんに質問したのならともかく、わざわざ言ってくるわけですからね。それは自分の見方に相当自信があるってことですよ。

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