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kerutoさん のコメント

「セブン」という映画でモーガンフリーマン演じる老刑事がブラピ演じる血気盛んな相棒に
バーでこんな事を語るシーンがあります。

曰く
「お前は英雄になりたいんだろ、だがもはや人々は英雄なんか求めちゃいない。チーズバーガーを食って宝くじをやりたいだけだ」
「(私は)無関心が最大の美徳とされるような世の中はうんざりなんだ、真面目に働くより盗む方が楽だ、子供を育てるよりいじめる方がたやすい。だが愛には努力が必要なんだ」と。
20年近く前の作品ですが、まさしく今の世相を反映しているしこの映画の結末にもかかるお気に入りのシーンです。

私は心の充足や生きがいとは人に与えられたりするものではなく、自分で感じる相対的なものだと思います。
その上で最近問題だなと思うのは「おまかせ、かんたん」というキーワードです。
おまかせ高画質、おまかせ自動録画、おまかせ設置サービス、スマート○○といったものは楽して便利なものですがいざトラブルが発生した時におまかせだったために対処方法すら分からなかったり、マニュアルで行えば何倍も楽しめるはずの機能や愉しみがおまかせによって奪われているように思います。
簡単に手に入る物や楽して手に入れたものほど心の充足には結びつきにくいと思います。
愛に努力が必要なように。
No.3
139ヶ月前
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『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。