ちょっと唐突なんですが、今日は先般執り行われたぼくの結婚式における父の挨拶について、書いてみたいと思う。

というのは、これの二つ前の記事「人気モデルはつらいよ」で、ぼくが今年5月にした結婚式について触れたら、これが意外に好評だったのと、前にTwitterでも「いつか結婚式での父の挨拶について書こうか」とつぶやいたら、「読んでみたい」というリクエストをいくつか頂いたので、それに応えるという意味でも、まあ書き起こしてみようと思ったのだ。

ちなみにこの結婚式は、2012年――つまり今年の5月25日に執り行われた。場所は東京、目黒にある目黒雅叙園。参列者はだいたい100人くらいで、披露宴はやっぱり目黒雅叙園内にある「鷲の間」という和風の部屋で行われた。

披露宴をこの部屋に決めたのは、室内に舞台が設えられていたからだ。結婚披露宴では、よく結婚する二人のプロフィールや馴れ初めをVTRで紹介するけれど、ぼくはこれを漫才やコントでしたかった。だから、舞台のある方が好都合だったのだ。

そして父の挨拶も、この舞台を使って行われた。父の挨拶が始まったのは、宴も大詰めに差し掛かって後に控えるのは新郎であるぼくの挨拶だけ、という状況においてだった。

以下が、その全文の書き起こしである。


「(父、登場。会場、拍手)そうですね、ええ、まあ私は、岩崎――ええ、こちらに座ってる家族と、こちら、(妻の苗字)さんの家族を代表して、まあ最後の、まあ参加頂いたことに対する、まあ、御礼を言いたいと――いうことで、なんかこの壇上に上がるというのも知りませんでしたが、ええ、お話しさせて頂きます。

まあ、それほど長い時間を話すつもりもないんですけれども、まあ今日はですね、私はまあ、息子が結婚するんで、『後ろの方に座ってりゃいいんだな』という程度で来たんですけれども、まあ皆さんの色々なお話を聞いてですね、若干触発されて、まあ私もお笑い芸人をやるつもりもないんですけれども、そうですね、何よりもまあ、夏海が小さい頃を思い出したりもしました。

ええ、まあ夏海はですね、『おれは天才なんだ』って言うんですよね、小さい頃から。(会場、笑い)で、まあぼくは、どうしてもそれは承認できなくて(会場、拍手)、ただ『馬の骨だ』――いうふうに、まあ今でもそう思ってますけれども、ええ、まあ強く言ったりしてですね、いつも喧嘩になります。