結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2013年5月21日 Vol.060
はじめに - 雨が降ると、とても静か
おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
……というのは毎回ほぼ同じ書き出しなのですが、 コピー&ペーストしているわけではなく、実は毎回タイプしているのです。 なぜかというと、ごあいさつの文章を書くと、 比較的スムーズに文章が出てくるからです。不思議なものですね。
この「はじめに」を書いている現在は5月20日の月曜日です。 朝、森を抜けて仕事場に行く途中はずっと小糠雨が降っていました。
雨が降ると、とても静かです。
そんな中、今日一日の仕事のことを思い浮かべながら歩いておりました。 雨は確かにうっとうしいものですが、どこか心を鎮めてくれる効果があるようです。
気が付けば今年2013年も早くも21週目に入りました。 以前も書きましたが、今年はずっと「第n週目」という概念に注目しています。 ずっと「第1x週目」だったのが「第20週目」になった先週も軽い感動が ありましたが、今週になって「第21週目」になるのもなかなかのものでした。 大げさに言えば20世紀が21世紀になったように。
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ぜんぜん関係ないですけど「20世紀フォックス」が「21世紀フォックス」という 新会社を作ったらしいですね。2013年4月のニュース。
◆新会社「21世紀フォックス」が誕生!「20世紀フォックス」は存続
http://www.cinematoday.jp/page/N0052198
ほんとにぜんぜん関係がないですね。すみません。
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さ、さて、 現在結城が書いている本の最前線は『数学ガールの秘密ノート(式とグラフ)』です。 数日前は『数学ガールの秘密ノート』書籍化の打ち合わせがありました。 「数学ガール」シリーズの作成に関わっているメンバーが集まって、 今後の進め方について話を詰めました。
書籍はテキストだけでできているわけではなく、 版面のレイアウトやカバーデザイン、イラストなど、 さまざまな要素を含んでいます。 それを結城が一人で作るわけにはいきません。 きちんと著者として考え方をみなさんに伝えて、 一貫性を持った書籍に仕上げていくのです。
『数学ガールの秘密ノート』は「難易度を下げてはいるものの数学ガールの香りを保つ」 というなかなか難しいミッションに取り組もうとしています。 早ければ6月下旬、もしかすると少しずれ込んで7月初旬くらいになるかもしれません。 ともかく夏休みまでには刊行になると思います。 難しい数学をこなす方には物足りないかも知れませんけれど、 応援していただければ感謝です。
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さて、今回の結城メルマガです。
「一貫性を持つ」というのは大きなものを作る際には大切になりますよね。 一貫性がないとバラバラな印象を与えてしまいますから。 今回お届けする『再発見の発想法』はConsistent(一貫している)という キーワードが中心になっています。
読者さんの質問に答えるQ&Aのコーナーでは、 メルマガの読者さんから、
『数学文章作法』を読む文学ガール(ボーイ)達へのメッセージを!
という質問(ご要望)をいただいたのでそれにお答えいたします。
それでは、どうぞお読みください!
目次
- はじめに - 雨が降ると、とても静か
- 再発見の発想法 - Consistent(コンシステント)
- Q&A - たったひとつのこと
- 次回予告 - 講演「数学ガールの誕生」(6)
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