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フレデイ タンさん のコメント

水銀検出でただちに想起させられるのは水俣病です。今になっても水俣病事件は完全終結に至っていません。事件が発生したとき状況証拠が無数に提示されても企業と当局は罪を認めようとしなかった。そして、熊本大学の医学部が猫で水俣病を再現するのに成功しても東京大学がそれを認めなかった。とても恥ずかしいことです。

豊洲事件は水俣病事件とは成り立ち、生い立ち、経過の点で違いますが、本質は同じです。両事件とも生態系や病理に関連するものです。厳しく対処すべき事柄です。

豊洲事件の許せないことは手続き上のミスがあって構築物が出来上がった。法社会は手続きに始まって手続きに終わると言われるほど手続きは最も崇高な、侵してはならない権威なわけですよ。これだけでも元の現状に復帰させることが法治社会の常識ではないでしょうか。そこに、環境基準を超える有害物質が検出されたというのだから、白紙に戻すことが当然でしょう。この期に至って、直ちに健康に被害がないとか、水を使わないなら大丈夫だとか賢人ぶる発言はいただけません。

小池知事は本事件の扱いに失敗しました。このままだと朝日新聞やいろいろの権威が「大丈夫」だと囃し立て論点が曖昧になり悪人の全てが免罪されるという日本の悪弊が再現されるでしょう。
No.2
92ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A 事実関係 10 月 15 日朝日報道 東京都の豊洲市場(江東区)の主な建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で15日、8年ぶりに設置された都の専門家会議の初会合があり、建物下の空間の大気から、国指針の最大7倍の水銀が検出されたことが報告。同会議は、健康被害の危険はないとみているが、測定を続けて原因を調べる。 水銀は、指針値の1立方メートルあたり0・04マイクログラムに対し、2施設で同0・044~0・28マイクログラムを検出。最大で7倍。  指針値は「健康リスクの低減」を目的に国が示す指標で、事業者の排出抑制目標などに用いられる。2003年に環境省の審議会は「短期的に上回っても直ちに健康に悪影響があるものと解するべきではない」とした。 B: 評価  朝日はまた、環境問題で危険を過小評価する記事を書いた。  2003年に環境省の審議会は「短期的に上回っても直ちに健康に悪影
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。