TWTR：「ポーランド首相は、欧州の首都（複数）ではロシアに対する制裁の意欲が後退していると述べた」━以下、関連記事－

RT 25 Mar, 2023

EU、さらなる制裁への意欲を失う－ポーランド首相
https://www.rt.com/russia/573598-nagorno-karabakh-ceasefire-violated/

ワルシャワはそれでも、モスクワに新たな制裁を加えるようブリュッセルに働きかけると、マテウス・モラヴィエツキが述べた－

ポーランドのマテウス・モラヴィエツキ首相は土曜日、EUは制裁の「疲労」に苦しんでおり、モスクワにさらなる経済的制裁を加える「意欲が低下している」と指摘した。モラヴィエツキ首相が提案した制裁措置は、EUの一部の加盟国から反対される可能性が高い。

ポーランドのラジオ局RMFの取材に対し、モラヴィエツキ首相は、「ロシアが制裁を回避するために使っている穴や抜け道」について常にブリュッセルに報告し、その後の制裁措置のたびに何をターゲットにするかをブリュッセルに「指示」している、と述べた。

モラヴィエツキ氏は、さらなる反ロシア制裁の問題は「今後数週間のうちに」EUの議題に戻るとしながらも、「今日、さらなる制裁に対する意欲と欲望はかなり低下している」と認めた。

EUは、昨年2月にモスクワがウクライナで軍事作戦を開始して以来、ロシアに対して10回の経済制裁を課している。これらの制裁により、EUはロシアの石油・ガスから遮断され、ロシアの高官とその家族をブラックリストに載せ、ロシアとのほとんどの商品の貿易を禁止している。

IMFによると、ロシア経済の成長率は、かつてEUの経済大国であったドイツを上回ると予測されている。一方、欧州は歴史的なエネルギー危機に見舞われ、記録的なインフレに悩まされている。ポーランドでは、2月にインフレ率が18.4％に達し、1996年以来の高水準となった。

制裁政策が失敗したとの見方が強まる中、EUのジョゼップ・ボレル外務委員長は今月初め、「制裁の観点からこれ以上やることはない」と発言している。しかし、モラヴィエツキ氏は、EUがさらなる制裁を進めることを望んでおり、RMFに対し、第11弾として、ロシアのダイヤモンドや原子力公社ロスアトムに対する制限を盛り込むべきだと述べた。

後者の要求は、ハンガリーによって阻止される可能性が高い。ハンガリーは、唯一の原子力発電所の電力をロシアのウランに依存しており、現在、同施設でロスアトムとともに2つの新しい原子炉を建設中である。ハンガリーのオルバン首相は1月、「原子力を制裁の範囲に含めさせない」と述べた。

エストニア、ラトビア、リトアニアはいずれもロスアトムへの制裁に賛成している。ロシアの核燃料で原子炉を動かすフィンランドとブルガリアが、このような措置を支持するかどうかは不明である。