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記事 3件
  • 13.拡張型スターシステムの可能性

    2014-05-26 18:29  
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    スターシステムとは、マンガの登場人物を俳優に見立て、
    異なる作品に登場させる手法の事を指すのですが、
    手塚治虫がヒゲオヤジやアセチレンランプといったキャラクターを、
    自身の複数の作品に登場させた事が、その始まりとされています。
    3DCGマンガが普及すると、スターシステムの概念が、
    拡張される事が予想されます。
    どのような事かと言うと、特定の著者の作品だけではなく、
    複数の著者(マンガ家)間の作品に、有名3DCGキャラクターが出演したり、
    実在の俳優さんがマンガ作品世界の中に登場するといった事が
    起きて来るという意味です。
    例えば、著作権の縛りのゆるい有名3DCGキャラクターがあったとして、
    そのキャラクターが、主人公や悪役として、
    複数のマンガ家の作品に異なる役名やキャラクターで、
    出演するようなイメージです。
    MMD動画の世界では、初音ミクや鏡音リン・レンといったキャラクターが
    さまざま

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  • 10.スマホと電子書籍とコマ割と...

    2014-05-03 01:40  
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    これからのマンガについて考えてみたいと思います。
    今後10年位の間に、マンガ業界で起こる一番の大きな変化は、発表する媒体が紙の書籍や雑誌から、スマホやグーグルグラスといった電子書籍に移行していく事だと思います。
    特にスマホの場合、画面が大型化してきたとは言え、1ページを1画面で表示するのはかなり読みにくい状況です。今後は、1コマずつ表示する方式か、comicoで多く見られるコマ割りのない見せ方に変わって行く方向に進む可能性が高いと思います。もしコマ割が残るとしたら、初めからスマホで読むことを前提に、文字や絵を大きくし、1ページ3-4コマといったコマ数の少ない方向に進む事も予測されます。
    マンガ家の鈴木みそ先生は、Kindleを中心にで漫画を発表し、紙媒体から電子書籍への対応を早くから行っており、収支についての情報も公表されておりますので、その活動は非常に多くの注目を集めております。電子書籍

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  • 6.マンガの面白さとは....

    2014-05-02 13:46  
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    面白いマンガ、読みたくなるマンガとは、どのようなものでしょうか?人それぞれ面白さのポイントは異なってくると思いますが、3DCGマンガだから読みたい!・・・という方は、ほぼいないでしょう。マンガの面白さの本質は、ストーリーや、テーマ・題材、そしてキャラクターといったものであり、技術的側面にしか過ぎないマンガロイドに、重要な付加価値はありません。この本質は、見誤ってはいけないと思います。マンガロイドは、3DCGを使ってマンガを描くという、単なる制作手法に過ぎません。
    とは言いつつも、軽視することもできません。技術的な革新が、そのマンガの面白さの本質的な部分について、影響を及ぼす可能性がある為です。
    例えば、映画を例に考えてみましょう。CGが存在しなかった頃の映画は、アニマトロニクスやコマ撮り撮影などを駆使し、実写では表現の難しい題材やテーマの撮影を行っておりました。CGで実写映像を表現できるよ

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