トランプ勝利で巷にはうろたえてる人が溢れています。

 特にインテリに。

 インテリと言っても、ものすごいインテリでなくてもです。そこそこ高学歴で、こないだのイギリスのEU離脱の時や今回「論理が感情に負けた」と思っているなら、あなたはインテリ部門です。特に都会生まれの都会育ちならなおさらです。

 大変です。時代は反インテリ主義。「感情で大切な選挙が決まってしまう」時代。これからインテリはどうやって生きていけばいいのでしょうか。その答えを書きます。


 その前に、まず、「論理が感情に負けた」。果たしてそうでしょうか。「感情で大切な選挙が決まってしまう」のでしょうか。

 なぜ今、反インテリ主義なのか。

 答えははっきりしています。それはインテリの通りにやってもちっとも結果が出ないからです。「論理が感情に負けた」のではありません。「論理が自滅した」からです。

 私にはアメリカの中産階級にオバマの施策がどう影響したのかよくわからないので、日本の視点で書きますが、日本や世界の最近の経済対策や金融政策はちっともうまくいっていません。インテリたちが考え実行されている施策がちっとも市民の暮らしを良くしない。

 だから嫌われるんです。インテリが。

 日本でも今 田中角栄がブームだったりするじゃないですか。インテリがネチネチ考えたことやるより、田中角栄みたいに「日本中に高速道路作るぞ! 作るったら作るぞ!」とかいう号令かけてもらって、みんなで一丸となってやった方が、よっぽどうまくいきそうな気になってくるんですよ。

 トランプと一緒でしょ?

 それがトランプが受ける理由なんです。

 じゃあ感情に任せて政策作ればうまくいくのかよと思うかもしれません。インテリたちが「論理的」に考え尽くして、生まれた政策に従ってやっても、うまくいかないのは、それだけ問題そのものが難しいからであって、感情で政策作ったってうまくいくわけがない。

 そう思うかもしれません。

 でも、その考えこそが、インテリが社会から大きく乖離してしまっている最大の理由なのです。

(つづく)

《ワンポイントミライ》(

ミライ: と、突然始まりました。新シリーズ。「お金の仕組み」シリーズ終わってないのに・・・。

フツクロウ: ホッホッホ。緊急事態じゃからの。