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右脳を左脳で理解する試み(3)〜右脳を意識した教育〜 の続きです。
ジル・ボルト・テイラーさんのTEDプレゼンをきっかけに、「子供達の好奇心・創造力・共創力に基づく授業あるいはそれらを育む授業が大切ではないか」と考えられましたが、そんなことは大昔から言われていることです。
なのに、なぜいまだにくすぶる程度なのか。なぜそんなに「子供達の創造性や共創力に基づく授業」が難しいのか。子供はもともと好奇心・創造力・共創力の塊なのに。
それは子供達の好奇心・創造力・共創力が生まれるのはその前提に「世界のエネルギーを感じ」ているからということをすっ飛ばしているからではないでしょうか。
たとえば、雨の日に、子供に長靴をはかそうものなら、彼らは、わざわざ次から次へと水たまりをつなぎながら歩いていきます。車を気にしてないみたいで事故にならないかこちらは気が気ではありませんが、もう彼ら子供の仕様です。しようがありません(だじゃれです)!!
さらに一人でなく何人かいれば、その遊びにはあっという間にルールができてスポーツにすらなっていきます。
子供達は「世界のエネルギー」を見つける天才であり、そこから爆発的な好奇心・創造力・共創力を発揮します。
もしも、その瞬間をきっかけに雨を含む水の循環の話、重力の話、あるいは雨にまつわる詩や俳句などの話に導けば、楽しんで学習してくれるかもしれません。「世界のエネルギーを感じる」ことから始める授業を作れば、もっと多くの子が楽しく効率的に学習することでしょう。
「世界のエネルギーを感じる」ことは、ノウハウさえ溜まってしまえばそんなに大変なことではなさそうです。このシリーズを断続的に書く間、ため取りしていた録画を見ていたら、偶然素晴らしい例が紹介されていました。
最近のEテレ「スーパープレゼンテーション」で取り上げられていた
ギャヴィン・プレイター=ピニー: 曇りの日こそ楽しもう
です。その紹介文には次のようにあります。
創造的な刺激を得るために旅を計画する必要はありません。ただ上を見て下さい。「雲を愛でる会」の設立者であるギャヴィン・プレイター=ピニーはそう語ります。「世界のエネルギーを感じる」には、雨を待つ必要もありませんでした。外に出てただ上を見るだけでいいのです!!! 毎日次男を保育園に送るとき、彼と一緒に側溝は覗いてましたが、上を見ることはほとんどなかったです。もったいないことです。
さらに、次のプレゼンも取り上げられていました。
ニロファー・マーチャント: ミーティングは歩きながら
文字通り、散歩しながら打ち合わせをしようという提案です。
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