安易に「頑張れ」と言ってはいけない

って言うじゃないですか。私も昔から、そうだよね、と思うのでなるべく言わないようにしていたのですが、どうにも腑に落ちなくて、悶々としています。それは、たとえば「代わりになんと言えばいいか」ということなのかと思って、いろいろ考えるのですが、その場その場で「これだ」というのを思いつく訳でもありません。もちろん検索すればその手の話はいっぱいアドバイスがあって、読んだ時は「そうだよね」とは思うのですが。

 最近、象徴的な場面がありました。小学校のマラソン大会です。子供達が走る中、親達応援する人は「がんばれ〜〜〜」と盛んに声をかけます。そんなときはなんて言えばいいんだろうとその場で考えてみました。英語だと "You can do it!" とか言うみたいだし、たとえば「その調子その調子!」とか言えそうです。
 でも、そう言ってもいいけど、道ばたの全員が「頑張れ!頑張れ!」と声援している雰囲気は別に悪くなく、自分も「頑張れ〜〜」と声をかけました。子供達も全員じゃなかったかもしれないけど、応援されてより力湧いてるように見えたし。

 古いCMに、父親(松木安太郎)がサッカーをする息子にひたすら「走れ!走れ!」と声をかけ続けるのがあります(2005年だったそうです)。
 

当時もうるうるしたけど、今見てきたら、やっぱりうるうるします。タグは「ふざけたCMですね!(泣)」とか「なんなんすかこれ(涙)」とか、きっとうるうるするのは私だけではないはず。

 松岡修造は特別な存在ですが、彼の激熱エール、見てて悪い気になる訳でもありません。

 「安易に『頑張れ』と言ってはいけない」のかもしれないけど、逆に正しいタイミングなら心の底から「頑張れ!」を伝えられるのではないか?と思うようになったのです。

 それはいったいどんな時なのでしょうか。

 そう考えたとき、昔似たようなことがあったのを思い出しました。

 中学生から高校生だった頃、「かわいそう」という言葉が大嫌いでした。ちゃんと相手の気持ちも理解してないくせに、薄っぺらい同情なんてかえって迷惑やんけと。そしたら「同情するなら金をくれ」の家なき子とかあって、やっぱそうじゃんねとか。後「大丈夫?」とかも。