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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「AKBのCD不法投棄問題と、道徳心の痛み」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「AKBのCD不法投棄問題と、道徳心の痛み」

2018-04-14 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/04/14

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2015/05/31配信「『メイズ・ランナー』と『チャッピー』で判った岡田斗司夫の映画力?宇多丸さん・町山さんとはここが違う!」の内容をご紹介します。
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    2015/05/31の内容一覧

    AKBのCDゴミ問題と「道徳心の痛み」

     戦略としてはね、AKBグループがやっている、CDに投票権つけて大量に買わせて、買わせるというか買ってもらって、その売り上げによって順位決めるっていうのは正しいんだよね。ビジネス的に考えると。
     ただ、ビジネス的に考えてっていうことと、道徳心的に考えるっていうのは別の問題だよな。
     ビジネス的に考えて正しいのはもう、わかるよね。
     これ、ただ単に投票権だけ売ればどうかって話もあるんだけども、それだったら、どうしようもないんだよ。
     っていうのは、投票権だけ買って、その結果なっても、それはただ単にAKB内のニュースでしかないの。
     これをCDで買って売ることによって、オリコンっていう他の音楽との順位付けにおいて勝った負けたができるんだ。
     つまり、CDじゃなくて、握手権とか、何だろう、投票権を売ってたら、それはファンの間の話でしかないんだけども、そのCDというものを売ることによって、ようやっと社会に対しての参加が出てくるわけだよな。
     なので、CDにして売るというのはビジネス的に正しい。

     ただ、もともとCDの売り上げっていうのは、よくよく考えてみたら、何人がこれを欲しがったか? 何人がお金を出して買ったか? っていう。
     じつは「枚」じゃなくて、「人」なんだよ。CDの売り上げの本質っていうのは。
     「何枚売れたか?」じゃなくて、「何人が買ったか?」が本質であって、そのためのオリコン順位でもあるんだよね。
     視聴率っていうのは、べつに「猫が見ても1%」とよく言われるんだけど、それは本質じゃなくて。
     猫が見てるかもわかんない。誰も見てないテレビがついてるだけかも、わかんないんだけども。
     視聴率というもののコンセプト・概念・目指すべき理念は、何人の人が見てるのかを調査したいということであるはずなんだ。
     と同様に、CDに投票権つけて売っちゃって、それが一人100枚1000枚買って投票するという時点で、オリコンの順位とか音楽のチャートというものを、言い方悪いけども、足蹴にしてるっていうのは否定できない。
     ビジネスとして正しいんだけども、ビジネス道徳として正しいのかは、今のやつでちょっともう疑問になってきてるんだよな。
     ただ、売れないアイドルグループみたいな人たち、いわゆる秋葉原に来たらいつでも歌って踊ってる人たちというのが成り上がってる時点で、こういうイレギュラーな方法を取るのはそんなに悪いことじゃないと、僕、思ってんだ。

     で、これがどんどんどんどん一般的になってきました。
     じゃぁ、CDの売り上げと、実際、何人が聞いてるのかっていうことと、何枚売れたかっていうのは関係してこないことになって来たら、どうなるのかと。
     本来ここで、じゃあAKB48はそういうふうな商売やめます、AKBグループやめますみたいな話になっていってもいいんだけどもさ。
     逆に言えば、もうこういう商売をやらないと音楽業界が支えられないという、別のビジネス道徳も出てきちゃうわけだよね(笑)。

     本来、一枚一枚、丁寧に聞いてほしい。
     だって、歌を歌う人も曲作る人もこんなもの、ファンが1000枚も2000枚も買うから、そのあと捨てるもんだと思って歌ったり踊ったり作詞したり作曲したり、録音してる技術者なんて、絶対に一人もいないんだよ。
     そんな気持ちでモノって作れないからさ。
     それはマンガを描く人間として、クリエイターとして、わかると思うんだよ。

    (中略)

     秋元康は「金優先」という批判もあるけど、僕は売り上げ優先と考えるべきだと思うんだよ。金じゃなくて、売り上げね。
     金と売り上げは、絶対違う。
     売り上げっていうのは、売り上げを上げてる限り、まわりから扱いが良くなってきて、良くなるというのは、個人的なものだけではなくて、自分が推そうと思ってるアイドルを推せたり、自分が売りたいと思って売れたりする曲なんだ。
     だから、ジョージ・ルーカスにしても、庵野秀明にしても、金優先なんだよ。その言い方で言うと。
     正しく言うと、売り上げ優先ね。
     ヒットさせない限り、次の映画作らせてもらえないから、この社会の中でクリエイト活動やるとしたら、金優先でないようなクリエイターとは一緒に仕事なんかしたくないっていうのが、本音だと思うよ。
     僕は「もの書き」の世界にいるんだけどさ。編集者でもやっぱり、「『売れなくてもいい』って作家とは本なんか作りたくない」って、やっぱり正直、言うもん。
     それは編集者としては「売れるものを書いてください! 売れるものを書きましょうよ!」って言うんだけども、「売れなきゃ意味ない」とは絶対に言っちゃいけない。
     「売れなきゃ意味ない」とは絶対に言っちゃいけないんだけども、でも、作者自身が「売れなくてもいいんです」っていうのを許してはいけない。

    (中略)

     たとえば、宮崎駿と鈴木敏夫は違う。
     何かっていうと、宮崎駿はそういう時に、汚いものを見ないフリして、キレイなものを作ろうとする。鈴木敏夫は汚いものを、あえて取り入れて、宮崎駿にキレイなものを作らせるんだけど。
     その時に、嫌な現実をドンドン突きつけて、宮崎駿を追い込んでキレイなものを作らせると。この二人のプロデューサーと作家の関係っていうのは、そうやって出来てるんだからさ。
     たぶん僕は、秋元康のまわりでも、秋元康の人間の本人の心の中にも、いわゆる脳内会議じゃないんだけど、こういうものがあって、葛藤があるからこそ曲も書けると僕は思ってるんだけどね。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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