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ラーマガ限定「NAKED」#037
いつものねかせ屋『神様のかけ中華』
実食インプレッション

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 ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。

 第37作目はつけめんTETSUグループの最新店『いつものねかせ屋』が登場!店主の小宮一哲さんが創り出した一杯は、伊勢志摩の食材探しの旅で出逢った、伊勢神宮への奉納品や献上品だけを使った神様が食べるNAKED。極上の食材、調味料だけで構築された究極の一杯が完成しました。


1c810daf91127abd46b9933195c1f7719f037f02山路力也

 この企画をやる上で「つけめんTETSU」というか、ラーメン職人としての小宮さんにはいつかお願いしようと思っていた。今回の「いつものねかせ屋」は、小宮さん自身が好きで本当に美味いと思うものを、採算度外視で出すというコンセプトの店。NAKEDに参加するならば、きっとこの店なのだろうとも思ったし、この店でなければ意味がないとも思った。

 「神様のラーメン」と最初に聞いた時、ついに自分のことを神様と自任するようになったかと思ったのは半分冗談ではあるが、神様のラーメンという言葉の意味が、まさか伊勢神宮に奉納する品だけで作ったラーメンだとは思わなかった。伊勢での食材探しの旅で、多くの奉納品や献上品に出逢ったそうで、その素材の良さを徹底的に追求して作り上げた一杯は、かけラーメンとは思えない存在感に溢れていた。伊勢志摩ロイヤルポーク三元豚と熊本の天草大王、どちらも奉納品の素材がベースになったスープに「波切節」と呼ばれる伊勢志摩の鰹節と昆布の旨味が広がる。伊勢神宮への「御食(みけ)」として知られる波切節は、昔ながらの職人さんがすべて手作業で燻す「手火山(てびやま)製法」で作られたもの。

 圧倒的な旨味の深さとコクにとにかく驚かされる。そしてそのスープをより楽しませるための麺が、自家製の手揉み平打ち麺。不揃いだからこその食感のバラツキが実に楽しい。麺とスープに集中し楽しめるのがNAKEDのコンセプトだが、そのコンセプトのど真ん中を突き詰めた一杯に超満足。NAKED史上2度目となる「一杯1,000円」という価格は賛否両論あるだろうが、私は個人的には安いとさえ感じた。毎回のことだが、これは本当に食べて頂きたい一杯だ。

c557c6830f3e2bc329f263c11be51fa2cf589930山本剛志

 「つけめんTETSU」の小宮さんにはNAKEDをお願いしたいと考えていたが、多店舗展開しているお店であり、つけ麺は対象外という事もあって難しいと思っていた。そんな中、ネクストブランドとして「いつものねかせ屋」が登場。「アラフォーの自分が食べたい中華そば」という小宮店主のテーマに沿った、大人のNAKEDを創作していただいた。

 伊勢神宮への奉納品でスープを作るという発想が、独創的であると同時に大人でもある。様々な奉納品は食材としての歴史を持っていて、歴史があるということは、手作りによる丁寧な食材である事を意味している。特に手火山製法で作られた「波切節」は、波が打ち寄せるような海辺で作られた鰹節で、香りと旨みの力強さがスープにみなぎっている。軽く加わった油の存在感も絶妙。

 手揉みを更に加えた自家製麺もプリプリして力強く、スープを勢いよく口の中に運んでくれる。麺とスープ、そして薬味にネギと刻んだ柚子というだけのシンプルな構成ながら、一杯の満足度では具の乗ったラーメンにひけを取らない。完成度の高いかけラーメンを、神様への献上品から作り上げた小宮店主のセンスに、改めて驚かされた。皆さんも是非驚いてください。


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【NAKED #037】
 いつものねかせ屋(東京都品川区西五反田2-26-3/JR線・都営地下鉄線「五反田」駅より徒歩4分)

 「神様のかけ中華」1,000円
   販売期間:10月17日(月)〜10月14日(月)
   ※夜15食限定メニュー
   ※売り切れの場合はご容赦下さい。
   ※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。