ラーマガ限定「NAKED」#043
noodle kitchen ミライゑ『かけタンメン』
ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。それが「NAKED」なのです。
第43作目は志茂の人気店『noodle kitchen ミライゑ』が登場!店主の西巻剛さんが創り出した一杯は、具が一切乗っていないタンメン?NAKEDの新たな可能性を提示した、前代未聞のNAKEDが完成しました。
山路力也
私が最初に「NAKED」という企画を提案した時、まぁ回せて2年くらいかな、と正直思っていた。具の乗っていない「かけラーメン」。スープと麺、薬味の組み合わせで言うなら、それこそ無限にあるけれど、おそらく20回ほどやっていけば過去の作品と同じ様なものが出て来て、つまらなさや飽きが来ると思っていたのだ。
しかしそれは杞憂だった。というよりもラーメン職人をナメていた。足掛け5年、これまで毎回新しい驚きや楽しさがあるNAKEDばかりだった。そして今回のNAKEDは、これまでに無かったさらに大胆なアプローチになっている。何しろ「タンメン」である。野菜を炒めて作るあのタンメン。タンメンなのに具は一切乗っていない。まずNAKEDでタンメンをやろうとした西巻さんの着眼点に驚かされた。
試食する時に私はメニュー名やコンセプトを一切聞いていなかった。そしてスープを啜った瞬間に「あれ?これ食べたことある味だ。」とまず思った。探るように二口目を啜った時に「タンメンだ!」と驚いた。かけタンメンという先入観がなくても、誰が食べてもタンメンの味になっているのだ。
野菜を大量に詰めたペーストのような野菜スープと鶏スープが二層になっていて、食べて行くうちに味の変化も楽しめる。そしてタンメン感をさらに強調しているのが胡麻油と、ちょっと焦がしの風味を加えたタレ。野菜を炒めずして野菜を炒めたような味を作り出している。これは実に面白い。麺はタンメンのイメージとはちょっと違う細ストレート麺だが、一杯のラーメンとして考えた時はベストチョイスではないかと思う。
今までのNAKEDにはなかった新機軸。NAKEDの可能性をさらに広げてくれた一杯と言えるだろう。やっぱりラーメン職人の人たちは凄いや。
山本剛志
様々なラーメンに意欲的に取り組んでいる「ミライゑ」。以前からNAKEDをお願いしてきたが、イベントなどの関連でこの時期の登場になった。それだけに色々なアイデアを考えてもらったと思うが「かけタンメン」というアイデアは、我々の想像の外にあった。なにせ、野菜が乗ってこその「タンメン」なので。
豚骨と大山鶏のスープをベースに、圧力鍋で煮込んだ野菜をハンドミキサーでかき混ぜ、とろみがついたスープ状にして、二層になったスープがタンメンらしさを出している。かえしにはゲランド岩塩やホタテなどを使っていて旨みを広げている。
そして「かけタンメン」のポイントは、ゴマ油や焦がした少量の醤油を加えている事。それらが、炒めた時の香りを補強させ、食べた時に「タンメン」を思わせるものにまとめられている。
「ミライゑ」のラーメン店としての営業が6月末までと発表されたが、店主やスタッフは新たな事に動き出しているという。その前に、美味しさだけでなく楽しさを兼ね備えた個性的な一杯を、17日までに食べてみてほしい。
【NAKED #043】
noodle kitchen ミライゑ(東京都北区志茂2-59-20/東京メトロ線「志茂」駅より徒歩5分)
「かけタンメン」850円
販売期間:5月18日(木)〜6月17日(土)
※一日10食限定メニュー(17:00〜/土日祝は15:00〜)
※売り切れの場合はご容赦下さい。
※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。