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ラーマガ限定「NAKED」#019
麺屋 音『四種の煮干しかけそば
実食インプレッション

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 ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。

 通算第19作目となる4月に登場するのは、北千住の人気店『麺屋音』。音の基本となる濃厚動物系スープに、4種類の異なる煮干しの旨味を閉じ込めた一杯。音らしさはしっかりと表現しつつも、今までの音とは一味違ったNAKEDが完成しました。


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 色々なラーメンを作ることが出来る店主の原直樹さんが、NAKEDにどう向き合うのかが個人的に興味があった。数ヶ月前に依頼して以降、色々なパターンを試作した上でたどり着いたのが今回の「煮干し」。これまで通常のラーメンでも出して来た煮干しを全面に押し出したい、という思いが昇華した一杯になっており、これもまたNAKEDらしいといえる。

 メニュー名にも書かれているように、今回のポイントは「4種の煮干し」の競演。ただの煮干しラーメンではなく、複数の煮干しの良さを引き出して見事にブレンドしている。カタクチイワシとアジの煮干しがベースを作り、そこにカマスが旨味を加えて、イカの煮干しがアクセントをつける。そしてそれら全体を濃厚な動物系スープが受け止める。このスープは本当に旨い。塩度もちょうど良く、最後までレンゲを持つ手が止まらなくなる。

 これまでも何度か煮干しをテーマにしたNAKEDは登場しているが、当然のことながら今までとはまた違ったアプローチで別物のラーメンになっている。煮干しひとつとってもこれだけの解釈が出来るのだから、ラーメンの世界は実に奥深いものであるし、ラーメン職人さんの創作力には本当に驚かされる。毎回言っていて恐縮だが、今回の一杯も必食だ。

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 最近は煮干しラーメンを提供するラーメン店が多いが、その中でも「麺屋音」の煮干しラーメンはスープにトロトロした食感があって独特。今回のNAKEDでは、そのトロトロ感がカギになっている。

 「麺屋音」ファンにも喜んでもらえるよう、今回使っている煮干しは、アジ、カマス、イカ、カタクチイワシの4種類をブレンド。通常の煮干しラーメンと明らかに違う匂いは、イカ煮干しの効果が大きく、普段より強く感じる酸味は、カマス煮干しによる部分があるのではないかと感じる。

 この、クセも酸味もある煮干しの個性を消さずに、食べやすくまとめているのが、通常の煮干しラーメンでも使われている動物系スープ。そのとろみが煮干しのクセを残しながら丸く仕上げている。実は試食の時点では煮干しのインパクトはやや控えめだった。「苦手な人もいるかもしれないので」という事だったが、この動物系スープがあるんだから、思い切って煮干しを強めてもいいのではないか、と調整してもらったら見事なインパクトを湛えた一杯に。動物系スープがしっかりしているからこそできる、四種の煮干しのぶつかり合い。そのインパクトを、是非味わってみてほしい。


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【NAKED #019】
 麺屋 音(東京都足立区千住3-60)

 「四種の煮干しかけそば」600円
   販売期間:4月1日(水)〜30日(木)
   ※数量の制限はありませんが、売り切れの場合はご容赦下さい。
   ※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です