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ラーマガ限定「NAKED」#027
らー麺屋 バリバリジョニー『牡蠣ポタジョニー』
実食インプレッション

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 ラーマガと人気ラーメン店によるコラボレーション企画「NAKED」。毎月1軒の人気ラーメン店がラーマガ限定ラーメンの「かけラーメン」を創作します。ラーメンの根幹ともいえる「麺」と「スープ」だけで食べさせる、作り手の技術と食べ手の味覚に挑むような究極の限定ラーメン。

 第27作目となる12月は、小岩の人気店『らー麺屋バリバリジョニー』が登場!店主のジョニーさんが生み出した一杯は、自慢の濃厚なベジポタに大量の牡蠣を使った、過去最高濃度のNAKED。牡蠣の旨味がどっしりと鎮座する一杯をご堪能下さい。


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 牡蠣という食材は扱いが難しい。牡蠣は良くも悪くもどこに入れても牡蠣であることを主張する。隠し味になかなかなりづらいのが牡蠣という食材だ。もちろん、牡蠣煮干しなどのように出汁の下味的に使うことも可能ではあるが、メニュー名に牡蠣を出すとなると話は別である。さらに牡蠣は生ガキや蒸しガキ、焼きガキ以外の食べ方となるとムニエルやフライ、土手鍋など意外にバリエーションが少ない。それはすなわち食べ手の牡蠣のイメージがある程度集約されてしまっているということだ。

 そんな中、ジョニーさんが生み出した牡蠣のラーメンは、紛うことなき牡蠣の魅力を出しながらも、前述した牡蠣のバリエーションとは異なる、新しい牡蠣の世界観を現出させている。大量の牡蠣を投入したというスープは、ベジポタと合わせたことでクラムチャウダーテイストになっている。隠し味になっているのは白ワイン。洋風のアプローチで攻めつつも、しっかりラーメンに落とし込まれているのはさすが。単なるクラムチャウダーヌードルではなく、これはやはり牡蠣ラーメンなのだ。

 今までのNAKEDに比べて、一瞬スープが少なすぎるのでは?と思ったが、食べてみれば分かるようにNAKED史上最も濃厚な味わいのスープで、ちょうどいいバランスとポーションに収まっているかと思う。ただ欲を言えばもうちょっとだけスープを多めにして頂けると、最後にご飯を入れてリゾット風に締められるのだけれどな。

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 月替わりの限定で、常に新しい素材にチャレンジしてきた「バリバリジョニー」。自宅から近い事もあってしばしばレビューしてきたが、いつかはNAKEDをお願いしようと思っていた。お願いした時は「テーマがないと難しいなぁ」と言っていたけれど、自ら出してくれたアイデアが「ベジポタスープ+牡蠣」という贅沢なスタイル。

 大量の生牡蠣をペースト状にして、通常のベジポタスープに合わせる事で、濃厚でありながら、牡蠣の風味も全力で感じられるようになっている。牡蠣の塩分もあるが、ベジポタスープでマスキングされていて食べやすい。中細麺を啜りあげれば、牡蠣の旨みを含んだスープをたっぷりと口にできる。牡蠣の実がちぎれてスープの中に残っているので、具が乗っていなくても満足できる。スープの量はやや少ないが、その分濃厚なエキスを感じられる。果汁の高い缶ジュースは、小さくても十分だと思えるのと同じ理屈かと思う。当初、具を乗せて1200円程度で提供しようと考えていたそうで、具がなくても一杯で完結しているラーメンになっている。とはいえ、スープの味が口の中にしっかり残るので、ライスとの相性もよさそう。

 新年には、小岩から行徳への移転をする事を先日発表したバリバリジョニー。つまりは、この一品が小岩最後の限定メニューという事になった。小岩での食べ納めの意味も含めて、是非この「牡蠣ポタジョニー」の一杯に驚いてほしい。


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【NAKED #027】
 らー麺屋 バリバリジョニー(東京都江戸川区西小岩3-11-19/JR線「小岩」駅より徒歩10分)

 「牡蠣ポタジョニー」850円
   販売期間:12月2日(水)〜29日(火)
   ※売り切れの場合はご容赦下さい。
   ※ラーマガ有料会員ではなくても注文が可能です。