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北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
「ラーマガ」THE RAMEN MAGAZINE
#081 年末特別号

・北島秀一・山路力也・山本剛志 共同責任編集
・2015年12月31日発行(月3回)12月第3号(通刊第82号)

【目次】

■巻頭コラム
 「年末のご挨拶」(山本剛志)

□クロスレビュー「必食の一杯」
 志奈そば田なか second@末広町「至高の「塩」かけそば〜房総の恵み〜」

■ラーメン実食レビュー 年末特別編
 『2015年 今年の20杯』

【山路力也の10杯】
  麺劇場玄瑛 六本木店@六本木「XO醤薫イベリコ豚の玄瑛流ラーメン」
  博多一風堂 恵比寿店@恵比寿「白丸元味」
  麺や七彩@八丁堀「喜多方らーめん(煮干)」
  鯛塩そば 灯花@曙橋「鯛塩そば(半熟味玉付き)」
  東池袋 大勝軒@東池袋「特製もりそば」
  元祖 名島亭@新横浜「築炉釜出しとんこつラーメン」
  めん結び 光の葉@五井「しおら〜めん」
  雨は、やさしく@白石「味噌」
  かもめ食堂@気仙沼「かもめラーメン潮味」
  熊本ラーメン桂花 本店@花畑町「桂花ラーメン」

【山本剛志の10杯】
  men-eiji HIRAGISHI BASE@南平岸「魚介豚骨醤油」
  山大前やまとや@南米沢「中華そば」
  成龍@加茂「中華そば脂多め」
  颯人@南森町「みそらーめん」
  清乃@簑島「角長醤油匠 特選」
  陽気@江波「中華そば」
  はまんど@みの「はまんどラーメン」
  真木食堂@久万高原町「中華そば」
  海鳴食堂@竹下「ベジトンラーメン」
  天天有@加治木「ラーメン中」

□拉麺人インタビュー
 岩立伸之 <牛骨らぁ麺マタドール 店主>③
 『付加価値の高いラーメンを提供して、その方向を目指す人が増えればいい』(聞き手:山本剛志)

■ラーメン活動月報(12月)

□告知スケジュール

■編集後記


■巻頭コラム
「年末のご挨拶」山本剛志

 2015年最後のラーマガになりました。この1年も、ここ数年と同様にあっという間に過ぎていきました。今年は673杯のラーメンを食べました。杯数を減らしても遠征が多く、31都道府県で食べられたのはいい経験でした。

 トレンドで言えば、「鶏白湯」を提供する店が全国的に増えた印象です。都内では、「家系ラーメン」を名乗るチェーン店が増殖しました。とはいえ「どこかで食べたような味」では、開店景気を上回るのは難しいのではないかと思います。私が住む小岩でも、今年前半には大手チェーンによる出店や、異業種から進出した店が開店しましたが、どちらも閉店。半年で閉めた店を看板とメニューだけ変えた大手ラーメングループの店も3か月で閉店しました。ラーメンブームに便乗しようという気持ちでは、店は続かないという現実を感じました。

 今年は札幌と福岡のラーメンショーも訪問しましたが、ここ数年、ラーメンイベントの勢いを感じます。一方で、出店する店や味がマンネリ化する危険性もあり、安易に企画されたイベントでは成功しないのではないかと危惧しています。ひところ全国に増殖し、一気にバブルが弾けてしまったラーメン集合施設の二の舞は避けなければなりません。イベントでも店が美味しいラーメンを提供する今は、どれだけ集客できるか、運営側の責任が大きくなっています。

 2016年も、美味しいラーメンはたくさん提供される事と思います。私はそれを紹介する事はもちろんの事、ラーメンという不思議な食文化を学問という側面からも考え、皆がラーメンを語る機会に繋げられればと思っています。皆さまも、よいお年をお迎えくださいませ。 


□クロスレビュー「必食の一杯」

 一杯のラーメンを三人が食べて語る。北島、山路、山本の三人が、今最も注目しているラーメン店の同じ一杯をクロスレビュー。それぞれの経験、それぞれの舌、それぞれの視点から浮かび上がる立体的なラーメンの姿。今回は今月30日末広町にオープンした、志奈そば田なかsecondの「至高の「塩」かけそば〜房総の恵み〜」を山路と山本が食べて、語ります。

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志奈そば田なか second@末広町
「至高の「塩」かけそば〜房総の恵み〜」1,000円