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ボトルの年代判別(ジャパニーズ含む)、流通国判別 基本的まとめ 250826
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ボトルの年代判別(ジャパニーズ含む)、流通国判別 基本的まとめ 250826

2013-08-26 14:24
  • 9
8/26 20:00 22:00
8/27 20:30
8/29 19:30
加筆修正

ボトルの年代判別(ジャパニーズ含む)、流通国判別 基本的まとめ 加えて日本国内の洋酒事情を追記
 
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userPhoto タケモトカツヒコ(著者)

訂正すべき箇所等、お気づきの事がございましたらコメントよろしくお願い申し上げます。

No.1 129ヶ月前

では、早速まいりますw

雑酒の表記が抜けていたようでしたので。
1953年の酒税法でウイスキーは雑酒類となり、1962年の酒税法改正で、ウイスキーが雑酒から独立します。
1950年ごろ流通のオールドボトルで雑酒特級とあるのはこのあたりで、1962年からは雑酒表記がウィスキーより消滅、ウィスキー特級~~といった表記になります。

(国税庁のページですが、もしご覧になっていなければ。)
http://www.nta.go.jp/ntc/sozei/tokubetsu/h22shiryoukan/05.htm

ただ、このページではJAPAN TAXの使用年代が多少ずれています。
JAPAN TAXが使われているボトルの遍歴を見ると1974年という数字は非常にぴったりくるのですが。。。
国税庁のページだけに信頼度は高いですが、まぁ国の仕事も結構いい加減なので。
自分は諸々の情報とあわせて1974を採用しています。

No.2 129ヶ月前
userPhoto タケモトカツヒコ(著者)

くりりんさんコメントありがとうございます!
雑酒関係の規定を年表に加えてみました。
だいぶ盛り込み過ぎな感じですが、今後も追記があり得る内容なので、とりあえずごちゃまぜにして、あとで分離を図りたいと思います。JapaneseTaxは雑酒表記時代のシールということなんですかね。

No.3 129ヶ月前

すいません、レスが遅れました。
この年表は新たな情報がわかり次第、追記をしてどんどん充実させていきたいですね。
素晴らしい資料だと思います。

JAPAN TAXですが、これは日本の酒税を納めた証拠として貼っていたものですが、
デザインの変更はあるものの、雑酒時代のシールというわけではなく、その後の従価特級時代まで続いています。
1971年の洋酒完全自由化をもって、洋酒の輸入量が大幅に増加したため、
いちいちシールなんて貼ってらんねーよ!従価特級表記だけでいいじゃねーか!
という流れになり、とはいえ酒税法の変更には時間がかかり、その3年後、1974年をもって廃止となったのだと思います。
(実際には作ってしまったTAXシールの在庫などもありますし、1974年は政府通達だけで、正式な改定は1978年だったのかもしれません。)

なお、似たような流れに、1980年代に入ってからの「従価税」表記消滅があります。
一部のボトルは、1980年代初頭あたりから特級表記はありますが、従価表記がなくなります。
従価税は級別酒税とあわせて1989年に廃止されますので、当然徴収はされていますが、表記が無いボトルがある。
ジョニ赤、カティーサーク、バランタインファイネストなどの低価格帯ボトルがそれにあたりますが、
バランタイン17年やジョニ黒、スイングといった、当時の高級価格帯ボトルは従価表記が80年代の半ばないし最後のほうまで残ります。
洋酒輸入協会資料に”1979年に従価表記の省略を提言”という表現の記載があります。

このころ、洋酒の課税は低税率の低価格帯のものと、高税率の高級価格帯のものがあり、おそらくは低税率のものについては主要メーカーと国の申し合わせで表現を削減したのではないかと考えます。

で、長々と書いたこの情報が何になるかというと、「従価表記」があると70年代と言う輩がいたりしますが、80年代まで続く従価表記ボトルもあり、必ずしもそうではないというコトなんです。
長文失礼いたしました~。

No.4 129ヶ月前
userPhoto タケモトカツヒコ(著者)

くりりんさん、ありがとうございます!今回エキス分についてさらに追記しました。
そこでなんですが、通関の番号の2桁、3桁、4桁はどう読むのかという点について、なにかご存知か、資料をご存じないでしょうか?桁について少なければ古いと一概には言えない印象があるんですけど、どんなもんでしょうか?

No.5 129ヶ月前
userPhoto タケモトカツヒコ(著者)

ブロマガご購読のみなさま、ぜひ年代判別のこういった点はどうなのか?というところ、本原稿でたりない点をご指摘ください。昭和18年以前は官報に酒税法の条文掲載がないなど、一度国税庁に取材をしたいと思っております(ここは東洋経済の力を借りて)、ぜひその際、これまで理解が十分でなかったところを正式に質問してみたいと思います。

No.6 129ヶ月前

きましたね、通関番号。
これは実際のところ、資料が本当に無くて、状況証拠的な形でしかネタを持っていません。
明確なソースが無いのが本件の苦しいところです、年表に記載する際は△印としていただければと思います。
(税関にでも問い合わせれば良いのかもしれません、また国税庁取材にも期待したいと思います。)

通関番号ですが、いきなりコケますが、いつから付き始めたのか、始まりは不明です。
終わりは、そもそもこの番号は以下に記載する”管理業務”のために使われていた番号なので、
より管理のしやすいバーコードが導入された、1987年頃から消滅しています。

通関番号は、アルファベットもしくは漢字1~2文字と、数字1~5桁で構成されていて、
アルファベットは、OK、K、Y、NY、Tがあり、漢字には、東、大、沼津、を確認しています。

この略語が意味するところは、アルファベットは輸入の際に通った港(税関)の場所。
漢字は、国産のウィスキーに使われており、酒税の担当となる国内の税関の場所です。
OK=沖縄、K=神戸、Y=横浜、NY=これだけ不明、横浜の第2区分か何かか。古くからあるものではない。T=東京。
東=東京 大=大阪 沼津=沼津

そして数字ですが、これは上述のアルファベットor漢字との組み合わせで、どの取り扱い企業がどの銘柄をどこの税関を通して輸入(出荷)しているか、を紐付けしていると思われます。
コンピューターの普及していない無い時代ですし、業務簡略化の手段だったのではないでしょうか。

数字の割り振りは登録順なので、確かに先に登録したほど数字は低くなります。
ただ、ボトルのデザインが変わっても、取り扱い企業が変わらなければ(または、新たに登録しなおさなければ)ナンバーはそのままです。

一例としては、ジャーディン取り扱いのホワイトホースは60年代も、70年代も、80年代も通関番号は446です。
また、沖縄など(OとNY)、税関の設置が遅かった場所や、沼津のように処理数が少ないと思われるところについては、他所より後から登録しても若い番号になります。

そのため、オールドボトルを見ていくひとつの目安として、通関番号は参考になりますが、
タケモトさんもおっしゃるとおり、必ずしも番号が低ければ古いということにはならないので注意が必要です。

No.7 129ヶ月前

通関番号とは違う話ですが、1978年にはスコットランドで王室による紋章の使用規制がかかります。

具体的には、それまで様々なスコッチで王室関連の紋章に似たものが使われていましたが、
王室の威厳が損なわれるということから、1978年に一部許可した銘柄以外は類似の紋章が禁止され、
様々な銘柄の紋章が変わっています。

事例としては、バランタイン、VAT69、ジョンベックなどなど様々なボトルで変化が見られます。

No.8 129ヶ月前
userPhoto タケモトカツヒコ(著者)

くりりんさん、本当ありがとうございます!
通関番号は我らがスコッチの日本国内の軌跡を示す意味で重要であるにもかかわらず、これまで誰も系統立てて検証してみませんでした。今や国税庁に聞いたところで答えてくれるあてもなく、飲み手の経験記憶に委ねるところ顕著です、ぜひこのあたり、一度打ち合わせさせてください!

No.9 129ヶ月前
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