第201号 2016.11.15発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…アメリカの次期大統領はドナルド・トランプに決まった。日本のメディアも大騒ぎで、知識人も自己矛盾を曝け出している。多数の有名人を投入し、メディアも味方につけておきながら、なぜヒラリーは勝てなかったのか?当選した途端、トランプの言動は変わりつつあるとも言われているが、果たして彼は「暴言王」か「言うだけ番長」か?
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…東京都内は2020年のオリンピックに向けて、超高層マンションの建設ラッシュである。しかし、建材も人件費も高騰している現在、そう簡単に一般庶民が購入できるようなレベルの物件ではないはずだ。しかも全国的に空き家問題が深刻化しつつある上、既に様々な問題が起こり始めている。現代日本が抱えるトンデモな住宅事情とは?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!ダイエットのために「半日断食」はどう?トランプが次期米大統領に決まったことは日本にとってチャンスでは?「墓場まで持って行く」秘密はある?よしりんはどんなウソをつく?二人っきりで会っている男女に友情はある?子供よりネコにばかり優しくするお母さんを怒って!自分が生み出したキャラクターに特別な感情を抱いたことはある?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第198回「トランプは『暴言王』か『言うだけ番長』か?」
2. しゃべらせてクリ!・第159回「天高くツノ伸びる秋ぶぁ~い!の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第19回「“民主主義”で崩壊するマンションと空き家問題」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第198回「トランプは『暴言王』か『言うだけ番長』か?」 ドナルド・トランプは、ヘイトスピーチをがなり立て、セクハラやり放題の馬鹿オヤジという雰囲気なので、これが自国のリーダーだったら、そりゃあ残念だろう。
けれどもアメリカ大統領なのだからザマミロと思っておけばいい。
ブッシュ大統領のときも酷い単細胞な奴がなったなあと思ってたら、たちまちアフガン・イラク戦争にのめり込んで、米国の国力を著しく弱めてしまった。
そのせいでオバマ大統領は「もう世界の警察官ではない」と言わざるを得ず、世界中の紛争に介入できなくなってしまった。米国は「内向き」になってしまったのだ。
トランプがヘイトスピーチをがなり立てるので、戦争を起こすと思ってる馬鹿が日本のサヨク知識人には多いが、トランプはオバマより「内向き」で米国ファーストなのだから、むやみに戦争なんかするわけがない。
それどころか在日米軍まで本音では撤退させたいと思ってるので、安倍政権はあわてているのである。
トランプの政治的主張に限って言えば、日本にとっては素晴らしく都合がいいのだから、「隠れトランプ支持」だったわしは、彼が「まとも」にならないことだけを祈っている。
「すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべきだ」
「メキシコは問題のある人間を(米国に)送り込んでいる。彼らは強姦犯だ」
「メキシコとの国境に『万里の長城』を建設し、メキシコにその費用を払わせる」
これらがトランプの暴言の一例として挙げられるが、メキシコとの間の国境は、わしとしては気持ちは分かる。国境が陸続きの国の混乱は日本人には分からないだろう。
だが、他にも人種差別的なヘイトスピーチや、女性差別意識を露わにしているが、まさかここまで暴言を乱発しても、当選するとは思わなかった。よっぽど格差社会の犠牲者たちの不満が膨張していたのだろう。
ヒラリーは富裕層の代表で、体制側・エリート側、既得権益者の側に立つだけで、オバマ政権が変えられなかったものをヒラリーが変えられるはずがないという判断は全く正しい。
自由貿易の犠牲になって崩壊しつつある中産階級や、ブルーカラーのアメリカ人も「TPP」を恐れているのだ。せめて「TPP脱退」だけでもやってくれればトランプ大統領誕生は日本にとっては天の助けである。
もっとも、アメリカ在住のコラムニスト・町山智浩氏は、そんなトランプの発言について、以前から「これはすべて演技なんです。ウケるから言っているだけです」と断言していた。
コメント
コメントを書く泉美先生と小林先生のブログを読んで思ったのですが、内層筋(インナーマッスル)を鍛えると体幹が安定して姿勢を保つことも容易になるので、そちらを鍛えた方が、より近道だと思います。
香山リカが頓珍漢なことを呟いてますね。
もうあの界隈、自分達を慰撫する言葉しか通用しないからあんなのでもウケると思っているのでしょう。
https://twitter.com/rkayama/status/800497498171150337
なんか、PPAPが流行ってるのはPの破裂音が幼児退行だからトランプやルペンにもPの音があるからだとするそうです。
だれも考えもつかない学説を披露される香山リカ大先生恐るべしだと思いました。
独立国ではなくなり、自主防衛の意識を失ってしまうと、
『男は強くなければ生きていけない。』
の、強く居ることが出来なくなってしまうし、
『優しくなければ生きていく資格がない。』
の、優しくいることも放棄してしまう、という気がしています。
また津波です、福島県浜通りの方々、早く避難してください!
トランプが来年1/20の大統領就任初日にTPP離脱を指示すると表明しました。
その後の展開はどうなるか予断を許しませんが、彼の政権維持にとって最重要事である認識は変わっていないようです。
日本政府もいつまでも泣き言ばかり述べていないで潮目の変化を捉えてほしいところですね。
感想遅くなりました。
トランプが当選した時、私の周りでは怯える人、
怖がる人が多かったので不思議でした。
トランプ、言うだけ番長では困ります。
TPPは本当に無しにしてほしいです。
私は古いアパートに住んでいます。
都会だとそれでもかなり高い家賃を払うことになります。
近所に空き家を見かけることが多くなり、
「ここに安く住ませてくれたら助かるのになぁ。
丁寧に手入れしながら住むのになぁ。」と
思いながら空き家の前を歩いています。
人が住んでいる方が家の寿命も延びるといいますよね。
そんな状態なのに新しいマンションも次々と
建ってるので、色々矛盾してるなぁと思います。
もったいないです。
メディアがどんな理屈を並べようと、食料自給率が13%になるというだけでTPPなんて常識的に考えてアウトと思います。
ご破算になるならたいへん結構なことですが、
ただ、こういう形で幕引きになるのは如何なものでしょうか?
皇統問題は日本国民の常識で解決しなければと思います。
もしも一代限りの特措法が成立してしまったら、
当然天皇陛下はそれを御覧になり、署名押印される。
その時の陛下のご心痛は如何ばかりか。
誰よりも日本のために尽くされた陛下に対してこの冷酷で残酷な仕打ち。
不実、怠慢だとか、尊皇心がどうとかというより、もう人間じゃない!
先人・後世に申し訳ないというより、自分で自分が許せなくなりそうです。
逆賊たちをこのまま黙って見過ごすなら。
ゴー宣道場を応援するしかないこの歯痒い現状…(-""-)。
これも民主主義という病いか。今年はこればかりですね。
という訳で、遅くなりましたが、vol.201配信お疲れさまでした。
vol.300に向けてますますのご発展、注目度・影響力の高まりを祈り申し上げます。
有識者の看板掲げて陛下のお言葉に公然と、そして平然と楯突くあのザ・不敬たち(`_´#)。
連中が次に言い出しそうなことといえば、
‘’愛子さまは天皇としての資質に疑問あり”といったところでしょうか。
それを見越しての次回のゴー宣道場かなと思っていましたが…(・ω・)?
果たして三浦麗璃氏と、どのようなザ・議論が展開され、何が生まれ、如何なる知恵に至るのか。
先ずは今度の朝ナマですか。HDDの空きを作っておかなければ。
安倍首相は、北方領土でロシアの言い分を丸呑みなんかしたらそれこそ『売国奴』の謗りを受けるでしょう。
今まで色んなことに関して何とかして誤魔化してきたのでしょうけれど、我が国の主張は『全島返還』が肝です。
経済交流優先などと言うお為ごかしで誤魔化せません。
文字通り「国土を売り払った(しかも持ち出し)」と言うことになります。
「平和条約結びたい」→「ロシアの条件丸呑み」→「売国奴」
これが明白なので、結ぼうにも結べないですよね。
ロシアも平和条約なんか結んだら極東開発なんて出来っこなくなるからこれまたメリットなんてないはずなんですけどね。
火事場泥棒で盗んだ領土、なーんもロシアにメリットなんてありませんでした。
四島の主権を認める代わりに平和条約の文言に「日ソ中立条約をソ連が破って宣戦布告をして領土を掠め取り、ソ連時代の条約や法律を継承したロシアとの間で平和条約を結ぶ」と書いてくれればいいんですけどね。
そうなればこそ、地球上で初めて自分達が侵略泥棒山賊国家だと勝利者なのに認めることになりますので。
小林先生のブログでの、陛下の生前退位(譲位)に纏わる知識人や政治家へのコメント、
小林先生でなければ書けないような鋭いセンスを改めて感じます。
自民党だろうが民進党だろうが、右派だろうが左派だろうが、保守を自称していようがリベラルを自称していようが、
その政治家・知識人のその時々の発言を小林先生の地に足がついた「直観」で判断する、
しかも、表現者ではない一般の我々が、思ってはいるんですけれども、的確に表せない言葉で表現される、
そして言いっぱなしではなく、その後の実効性についても考え抜いた上で発言なさっている、
これは何度も読みたくなるのは当然ですし、
にわかアンチが口をきわめて罵ったところで揺るがないこともまた当然だと思います。
それから、「ザ・議論」をあれから4~5回ほど読み返しましたが、
ここで感想を書かれている方々の感想を読み返して、
改めて勉強になるなと思っている次第です。
三浦瑠璃氏ゲストのゴー宣道場へは行けそうにありませんが、
どのような「ザ・議論」が展開されるのか、一読者として楽しみです。
よしりん先生のブログに影響を受け、このたび宇多田ヒカルの「花束を君に」を傾聴し、自分の耳の筒抜けさ加減を反省した次第です。
これを、しみじみと聴くと、私自身と重なる部分もあり、涙が溢れてきます。
いつもテレビの歌番組を見ても、良い歌の中身さえ筒抜けな私ですが、よしりん先生のブログで、歌謡曲の良さを、認識させて頂く事が多く、今回も奥さんとスムーズな合意形成に至り「Fantome」購入となりました。レコ大に注目。いつも楽しいブログをありがとうございます。