第290号 2018.10.23発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…朝日新聞の土曜「be」版に、『悩みのるつぼ』という人生相談コーナーがある。これがなかなかインパクトのある相談と回答の宝庫で、読み物としてひそかに楽しみにしている。直近の10月20日(土)掲載の『悩みのるつぼ』には、母の不倫に気がつき苦悶する10代の男子高校生からの相談が寄せられていた。社会学者の上野千鶴子氏から飛び出すぶっ飛んだ回答とは??
※「ゴーマニズム宣言」…最近は、白か黒かしか分からない極右的人間、極左的人間がやたら多い。韓国の政治的「反日」傾向を「幼稚」だと批判することと、個人の韓国人を攻撃することは同じか?「代理出産」に反対することと、当事者を差別することは同じか?朝鮮学校への高校授業料無償化除外や補助金廃止と、在日朝鮮人へのヘイトスピーチは同じか?批評・批判と、ヘイトスピーチ・差別の差すらつけられない非常識な人間が多すぎる!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!「いじめの定義」をどう思う?先生自身は『戦争論』を描く以前と以後で、何か変わったことはある?もし娘がいたとして、彼氏を紹介してきたらどうしたと思う?四年制大学進学率に見られる女性差別はおかしいのでは?もしチャーチルがヒットラーと平和交渉に入っていれば、日米開戦は無かったのでは?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第102回「悩みのるつぼ」
2. ゴーマニズム宣言・第298回「批判とヘイトと差別の区別くらいつけなさい」
3. しゃべらせてクリ!・第247回「お助け軍団全員集合! ホントに頼りにしとるぶぁ~い!の巻〈後編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第102回「悩みのるつぼ」 朝日新聞の土曜「be」版に、『悩みのるつぼ』という人生相談コーナーがある。これがなかなかインパクトのある相談と回答の宝庫で、読み物としてひそかに楽しみにしている。
好きな男から月に1回ほど、相手が会いたい時にだけ「今から指定の場所へ来い」と呼び出されて応じるような関係を17年間続けているという30代の女性相談者に対しては、よりにもよってあの岡田斗司夫が、
「あなたの悩みは質より量だ。彼の恋人としての品質ではなく、会う量を増やしたいだけ。そして、呼び出されないあなたは、ヒマで困っているのだ。その男は会う量を増やしてはくれないのだから、あなたがヒマを埋める趣味を作るのがいい」
などと理屈をこねくりまわして回答していた。
また、美輪明宏を回答者に指名したゲイの男性相談者は、自分の彼氏にはかねてから「子供が欲しい」という希望があり、また親から説得されたこともあって、自分の反対を押し切って女性と見合い結婚して子供を作ってしまったという。それでも今でも隠れて会い続けており、これからも会って欲しいと言われているが、彼の妻に嫉妬してしまい、苦しんでいるとのことだ。美輪明宏はこう答えていた。
「あなたは彼に惚れ足りていない。彼と会いたい、抱き合っていたいというのはただ孤独を逃れたいという自分本位の欲望にすぎない。彼の妻に嫉妬するのは、自分本位である証拠。自分だけでは彼を満足させられず、子供も産めないのだから、彼の子供を産んでくれた妻に感謝して、彼が幸せならいいと思うのが愛だ。それに気づかず突き進めば、ただのウザいストーカーになり、重荷になって嫌われる」
覚悟がないなら、醜い感情に堕す前に身を引けということだ。男女の関係にも言えると思う。
相手の男も調子の良すぎる奴だと思うが、相談者も、自分だけでは相手は満足していなかったという現実は受け入れなければならない。
ただ、このケースの場合は、美輪明宏が言うから通るのであって、異性と結婚して子供のいる人が同じことを言えば、「子供も産めないとはなにごとか!」「LGBT差別だ!」と怒り出す人が現れそうだ。世の中、いろんな人がいる。
そして、直近の『悩みのるつぼ』10月20日(土)には、これまた驚きの悩みと、目をむく回答が掲載されていた。
コメント
コメントを書く私は、小林よしのり先生を、厚く信頼しています。小林先生の潔さ、覚悟、そして正義感は、真理を裏切れるはずが無いと思っています。
よしりん先生のブログ
『わしの「毒」を消すことはできない』を拝見して
門下生って羨ましいなと嫉妬した。
よしりん先生のような天才に批判されたい。
実名名指しでも良い。
批判された瞬間は凹むだろうけど、
プラスにしかならない人生まるもうけ話だ。
いったい普通に生きていて、
小林よしのりに批判される
チャンスなんてどこにあるの?
ないやん!
正直な話、金を払ってでも批判されたい。
博多行の新幹線のグリーン車、
同じ車両にいたのに
声も掛けられず乙女のように
チラチラ見る事しか出来なかった
乙女系読者の気持ちも考えて欲しいよ。
木蘭先生の『悩みのるつぼ』とても面白かったです♪ 面白いというのは、何か違うのかもとも思いますが、何だか久しぶりに“木蘭節”を目にした感じで、楽しかったです♪♪
『なれねえーーーっすよ!!』が最高でした♪ 上野千鶴子、高校生の切迫した悩み、不安や恐怖、救いを求める気持ちが、理解出来ないのでしょうかね…。何だか、無理くり、悩む必要もない軽~い出来事にしてしまおうとしている感じで。こういう思考回路がクセになっていて、ひょっとして本人にも自覚がないのかも…。
母親が女になっているのを見せつけられるのは、子供にとっては堪ったもんじゃあありません。父親が男になっているのも、嫌かも。
高校生の頃、知らない名前の女性から手紙が来ていたのを発見して、開封もせずに燃やした事を思い出しました。家庭が壊れるのが恐かったのかと思います。
木蘭先生が、小学校高学年で母親に放った言葉の数々が、何だか爽快に感じてしまいました。「おおーーーい!」が面白かった♪
何故か思い出したのは、高校生の頃に鬱っぽくなってしまい学校の保健の先生の所へ相談に行った時の事です。凄く嫌そうな顔をされ、何か凄いキツい事を言われ追い返されました。爽やかなフェミニストっぽい人だったと記憶しています。
サヨクっぽい人は、ノーマルではない人・異端の人・人と違っている人・少数派などを実は蔑んでいるのではないかと感じる事があります。
ただ、知らないだけで、“人生いろいろ”な人は多いのでしょうね。
面白くて、勉強になりました♪☆ どうもありがとうございました。
門下生チャンネル、だふねさんの話、とても興味深かったです。
よしりん先生の描くキャラクターの魅力は、今回の『大東亜論』にもある月成光(梶川光)の憤怒の表情のようなものだろうと、私も思います。
漫画は絵でメッセージを伝えなければならないので、ある種の誇張は必要でしょう。それをひどい顔で描かれたといって苦情を申し立てる識者が存在することが不思議でたまりません。自分たちも、反対派を非難するときには、同じような表現を用いているのに。
ゴディバの話も面白かったです。私はその話を『逆説の日本史』で知ったのですが、ゴダイヴァ夫人の姿を見ようとした不届き者は失明した、というおまけ話もついているようです。
今回のライジングの感想、うまく記せなくてすみませんでした。私は派閥争いのようなことは嫌いなので、個人と集団およびその思想の関係が同じではないこともよくわかりますし、母親の女性の面を受け入れるのには、子供の精神面での成熟が必要なことも理解しているつもりです。
ということで、次号を期待します。
今号のゴー宣を読みました。とても、いいお話でしたし、例えが分かりやすくて、とても勉強になりました。
やはり、公と私ですね。20年前に先生が戦争論でおっしゃっていた事。全ては、そこに尽きるのかと思いました。20年以上も前に、それに気付いていた先生は、やはり凄いです。
そして、今度の京都ゴー宣道場にも繋がるお話だと思いました。
子供の頃、家庭に問題があって、周りの大人から諫められたりする親が居たとしても、それを子供に分からないようにやり、皆平等に、公平にと、先生や親達は接してくれていたように思います。
あと、私の職場は運送会社で、仕事中、運ぶ荷物が壊れてしまうこともあります。そんな時、現場で荷物を触る業務員や運転手の中で、壊した人間を探さなくてはならなくなります。普段、仲良くしている同僚だから目を瞑るとか、恐い同僚だからスルーするなどをしていたら、公平な業務がたちいかなくなってしまいます。
公と私のせめぎ合い、ここが踏ん張り所という場面は、日常から社会問題においてまで、常に起こっているのでしょうね。
シャインマスカットですか…。
さすがです。
私は贈答用(もちろん贈る方)でしか買ったことないです…。
一千万円稼ぐ男は違う!
小林先生のランチの写真を見ました。いつも思うのですが、盛り付けや配置、あと、お皿やスプーンなどの食器を見るのも楽しいです☆♪ 奥さまの心遣いが、伝わってくる気がいたします。出来るなら、毎食、見たい。
先生が、量をあまり食べないのも、何だかいいですよね。そして、すぐお腹が空くエピソードも、微笑ましいです♪
あと10年・20年と、先生のこんな食事の風景を見れたら楽しいです♪☆
(^o^)
美味しそう
(^q^)
奥様センスがいいですよね♪
料理上手な奥様、羨ましいです
( 〃▽〃)
先生は脳ミソをとんでもなく使っておられるのでしょうね…糖分が間に合わない感じでしょうか。
秋はチョコレートが益々美味しいです。
誘惑に勝てない
( ;∀;)
大東亜論、拝読致しました。
歴史の教科書や参考書では簡単にしか触れられていない金玉均とはどのような人物で、何を成そうとした人なのか、当時の世論が圧倒的に金玉均擁護であったこと、日本政府が現代に通じる事無かれ主義に徹していたことがよくわかりました。
大東亜論を読み進めていると、明治150年式典なんてやってましたが、明治時代とは(そんなにも絶賛される時代ではない)と思うようになりました。
アジア雄飛篇がどう展開していくのか、その主要登場人物の金玉均の死が描かれた直後のサピオ休刊、残念で仕方ありません。
(くだらない特集ばかりだな)と思いつつ、(小林先生の作品を立ち読みするわけにはいかない)と、隔月になっても頑張って720円払ってサピオを毎回買っていたのに!!!
どーにか完成して頂くことはできないでしょうか。。。
>>252
本当に、センスが良いですよね♪
(^o^)