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希蝶さん のコメント

今号も配信有難うございます。そろそろ少し参加します。

まず↑↑↑~→*☆さんへ。有難うございます。とんねるずの番組は時々見ていました。

加えて、今回のしゃべクリのもう一つのネタを面白く演出してくださったことを、感謝します。

古谷の件は気になったので、『ゴー宣NEO』をよみかえしてみましたが、納得しました。私たちが問題にすべきなのはチベットの同化政策の方であって、アイヌは遅かれ早かれ日本人になる宿命にあったと思います。

少し話を脱線させますが、津守吉祥(つもりのきさ)という人が遣唐使で蝦夷を大陸につれてゆき、唐の皇帝に献上したという話があります。このころから日本人は蝦夷(北海道・東北のアイヌ)を差別していたのだ、ということがわかります。この遣唐使は朝鮮半島の百済征討に巻き込まれて、唐土に監禁され(当時、大和朝廷と百済は同盟を結んでいたから)、その後、百済人の捕虜が長安に連行されるというショッキングな状況を目撃しているのですが、自分たちが蝦夷を区別し、差別していたように、「大唐帝国」の人間が半島や日本人を異端視・蔑視していることを身にしみて感じていたのではないのでしょうか。

それにしても、漫画と言えば手塚先生を出せばぐうの音も出ないと思っているのだから、古谷という人も単純だと感じました。学問の世界では「出藍の誉れ(藍より青し)」であって、鳶が鷹を産むようなことも多々あろうと思われるのですが。それで、師匠の権威が失墜するかというと、むしろ逆で、先人たちの試行錯誤があってこそ、学問は発達するのであって、文学や漫画、芸術の世界でも同じことが言えるのではないか、と思います。確かにこの何年かのネトウヨや左翼の存在を見ていると、人間は進歩などせず、むしろ退化し、文明の進歩によって堕落しているのではないか、とも言えるのですが、太古にはわからなかったことが、科学の進歩によって判明した事例もあるわけです。先人の理論だけを絶対視する、ということは因習であって、舟に刻して剣を求む、ということと変わりないでしょう。

手塚漫画を言うのなら、『ブラックジャック』で「ロボトミー手術」を理想的であるかのように描写した作品があったとも聞きました。この作は問題があったので、どこの単行本にも収録されていないそうです。ほかにも『ジャングル大帝』の黒人とか、石ノ森章太郎先生の『サイボーグ009』で黒人のピュンマがいわゆる漫画チックな描写をされており、このような描写をすることは現代ではタブーになっています。私は言葉狩り自体は反対しますが、これはしょうがないと思うし、収録の際には但し書きが要る、と思います。
『火の鳥』黎明編についてはトッキーさんのおっしゃる通りです。

以上、駄文を長々と失礼いたしました。
No.69
66ヶ月前
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第293号 2018.11.27発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…1950年代、ドイツが戦後復興のために受け入れた大勢の外国人労働者=ガストアルバイター。彼らは当初、「労働契約満了後には母国に帰る人々」と認識されており、あくまでも短期の出稼ぎ労働者とみなされていた。就労期限が過ぎたら帰国する外国人労働者たち…「入管法改正案」の議論における現日本政府の説明と同じである。果たして「ガストアルバイター」の結末とは? ※「ゴーマニズム宣言」…今月14日にシンガポールで安倍とプーチンが日露首脳会談を行い、平和条約交渉を加速させることで合意した。しかし安倍は「東京宣言」ではなく「56年宣言」を基本とすることでプーチンと合意してしまったのだ。これは、北方領土交渉の重大な、そして最悪の方針転換を意味する。日本政府、いや国民は、本当にこのまま北方領土を諦めてしまって良いのか!? 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第106回「移民政策の行く末、ドイツの『ガストアルバイター』に学べ」 2. ゴーマニズム宣言・第302回「北方領土交渉の敗北」 3. しゃべらせてクリ!・第250回「カメ乗り世界一の妙技を見てクリクリ~!の巻〈前編〉」 4. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 5. 編集後記 第106回「移民政策の行く末、ドイツの『ガストアルバイター』に学べ」  ドイツは、 全人口の約14%にあたる1200万人が移民 という超移民大国だ。2015年のヨーロッパにおける難民・移民危機では、メルケル首相が移民受け入れを主導し、約110万人を受け入れた。  しかしその年末、大事件が起きた。2015年12月31日から翌1月1日にかけて、ケルンの駅前広場に集まった新年を祝う群衆のなかで、外国人男性らによる集団レイプ事件が発生したのだ。判明しているだけで1000人以上の女性が大勢の男性らに取り囲まれ、その場で強姦・強盗の被害に遭った。被害者は10代~20代の女性たち、容疑者の多くは北アフリカやアラブ諸国からの難民希望者や不法移民だった。  ドイツでも特に西側のケルンは、治安が良く安全と言われていたが、この事件によってドイツ社会は震撼。以降、反移民デモが続発し、極右政党の支持が勢いを増した。結果、メルケル首相は地方選挙で連敗し、与党党首と首相の座を「今期限りで退任」と表明するに至った。 ■ドイツの教訓「ガストアルバイター」  2015年の移民危機以前から、 ドイツはもともと「移民受け入れに失敗した国」という教訓を持つ国 だった。失敗の原因は、1950年代、戦後復興のために南欧から受け入れられてきた外国人労働者たちの存在だ。  多くの肉体労働者が必要だった西ドイツは、送り出し国へドイツ人医師を出向かせ、現地の男女の身体検査・能力検査を行い、「合格」と判断した者に就労を許可していった。裸の労働者たちが並んで身体検査を受ける古い映像が残っているが、さながら「奴隷市場」である。  イタリア、スペイン、ギリシャなどから多くの労働者が西ドイツを訪れたが、それでも人手が不足すると、大勢のトルコ人が国境を渡った。  当時のドイツ政府は 「就労期限が過ぎたら帰国させる便利な低賃金労働力者で目下の人手不足が補える」 と考え、送り出す側の国は 「ドイツで外貨を稼ぎつつ、最新技術を母国に移転できる」 と考えていた。そして外国人労働者たちは 「短期間で高収入を得られる」 と考え、ドイツ国民たちは 「きつい・汚い・危険な肉体労働を外国人にやってもらえる」 と考えていた。   ドイツの経済発展が見えていた時代、それぞれの “目先の期待” が一致していたのだ。  彼ら外国人労働者は、 「ガストアルバイター」 と呼ばれた。「ガスト」はドイツ語で「客(ゲスト)」という意味だ。 当初は「労働契約満了後には母国に帰る人々」と認識されており、あくまでも短期の出稼ぎ労働者とみなされていた。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!