第383号 2020.12.22発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…スウェーデンのグスタフ国王が、17日、スウェーデン公共放送SVTのインタビューで今年1年を総括しての感想を求められ、「私たちは失敗したと思う」と発言したことが世界的大ニュースになっている。米英のリベラル系メディアがこぞって「スウェーデン国王が自国のコロナ対策の失敗を認め、政府を批判」という論調で報じ、日本のマスコミもそれらの記事をそのまま翻訳したような形で追従し、またもやスウェーデン叩きがはじまったのだ。グスタフ国王の発言の真意とは?
※「ゴーマニズム宣言」…「コロナとインフルエンザとの比較」は、もはやメディアでも、医師会でも、専門家の間でも、完全なタブーとなっている。そこで今回やりたいのは、「第3波襲来」だの「感染者過去最多更新」だの「医療崩壊の危機」だの「もはや緊急事態宣言しかない」だのと大騒ぎしている現在の新型コロナの流行状況と、ちょうど昨年の今頃のインフルエンザの流行状況との比較である。これまで何度も「新コロはインフル以下」と言ってきたが、その「以下っぷり」は、想像をはるかに超えていた!!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!現時点における国全体の感染者数はどの程度いると予想する?憲法裁判所があったら、今回のような法律無視の政府のやり方に対処できた?なぜ70%もの国民が緊急事態宣言を求めているの?テレビ文化発展の歴史は、民主主義堕落の歴史と重なるのでは?内なるヒーローにがっかりさせられたことはある?東大の研究チームが発表した「GoTo利用者はコロナ発症率2倍」をどう見る?日本のゴジラが復活するにはなにが必要?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第196回「“スウェーデンは失敗だ”を問い質す」
2. ゴーマニズム宣言・第402回「インフルからコロナへの転換」
3. しゃべらせてクリ!・第340回「忠牛ばっふぁ郎登場!猪突モ~進ぶぁい!の巻〈前編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第196回「“スウェーデンは失敗だ”を問い質す」 スウェーデンのグスタフ国王が、17日、スウェーデン公共放送SVTのインタビューで今年1年を総括しての感想を求められ、「私たちは失敗したと思う」と発言したことが世界的大ニュースになっている。
“We have failed.” という一文で新聞記事を調べていくと、ニューヨークタイムズにハフィントンポスト、NBC、ガーディアン、BBCなど米英のリベラル系メディアがこぞって
「スウェーデン国王が自国のコロナ対策の失敗を認め、政府を批判」という論調で報じ、日本のマスコミはそれらの記事をそのまま翻訳したような形で追従して、6月に起きた
「テグネルが失敗を認めた!」というデマと同じく(
第170回「“スウェーデン失敗”というねつ造報道」を参照)、またもや「スウェーデン国王が失敗を認めた!」というスウェーデン叩きがはじまった。
グスタフ国王のインタビューは、12月21日夜に放送される予定の年末恒例の番組だそうで、今回はその一部がコマーシャルのためにチョイ出しされたものだ。
映像が発言ごとに細かくカットされており、1分程度に短く編集されているため、どのような質問に対して発言したのかがわからないが、次のような発言があった。
「私たちは失敗したと思います」
「亡くなったすべての人、多くの家族、そして事業を失う可能性のある多くの経営者の悲しみと悔しさを考えると、それはひどいことだと感じます」
「私はパンデミックの影響を受けたすべての家族のことを知っています」
「この困難な状況でスウェーデンの人々は苦しんでいます」
「亡くなった親族に、別れを告げることができなかったすべての家族のことを私は思い浮かべています。あたたかくお別れすることができなかったという出来事は、重くてトラウマになる経験だと思っています」
これらの発言を、スウェーデンの一部コメンテーターが、「国王がスウェーデンのコロナ戦略を叱責した」と解釈。さらに、「国王が政治的発言をしていいのか!」と国王を批判する人物も現れて、物議をかもしたらしい。
だが、コメンテーターたちの解釈そのものが間違っているのだ。
この件については、すでにスウェーデン王室から、国王の発言は「非政治的」なものであり、政治批判ととってはならないと強調するコメントが出されている。
宮廷の広報・報道官であるマーガレット・ソーグレン(Margareta Thorgren)氏は、AFP通信に対して
「国王はスウェーデン全体、社会全体について述べておられるのです。国王のなさっていることは、さまざまなかたちで影響を受けたすべての人々、そして、パンデミックで亡くなった人々に共感を示すことなのです」
と述べた。
立憲君主制をとるスウェーデンで、国王が政治的発言をすることはあり得ない。憲法違反になるからだ。日本で、天皇陛下が人々の苦しみや痛みに寄り添い、慰めるお言葉を述べられることはあっても、「GoToキャンペーン」や「緊急事態宣言」など個々の政策について言及されるわけがないのと同じように考えればよい。
スウェーデンの国王は、国家元首とされており、スウェーデン軍の儀式には軍服で出席するし、特別閣議や情報閣議などを通して国家の中枢に関わっているが、憲法には「政府が王国を統治し、政府は国会に責任を負う」と明確に記載されている。あくまでも、儀礼的・国家代表的な権能の行使のみが保障された、象徴的な立場なのだ。
スウェーデンのロベーン首相は、これを念頭に、国王の発言は、政府がすでに認めていること(高齢者介護施設における死者を防げなかったこと)について確認されたものだという解釈を示し、「もちろん、非常に多くの人が亡くなったという事実は、失敗以外のなにものとも見なすことができない」と、スウェーデンにおける高齢者介護施設の欠点について、改めて認識を述べている。
●スウェーデンの介護施設の問題
コメント
コメントを書く今日は時間がとれなくて、モーニングショー監視を出来なさそうです。
来年、また訓練を続けていきます!!
>>220
希蝶さん、甘いです
規制緩和の名の元に、数年前に「外国人研修生」と言う隠れ蓑で介護の現場には日系ブラジル人の方や、ベトナムなど東南アジア系の方が入ってますよ
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12646826496.html
人事権を握られても、財務省は、やりたい放題!
モーニングショー監視団体の皆様、お疲れ様です。
年末のお休みで見ている人が増えるから、張り切って
やってましたね。
私が一番嫌いなものは、コロナで困窮する人の話題です。
いつもいつも腹が立ちます。
最後の福袋の話題も、そんなに人出が増えること
が気に入らないなら、止めてしまえと思います。
本日のモーニングショーを見て、及びよしりん先生のブログを読んで
カップラーメンの湯を取りに行くだけで罰金にされる台湾の監視社会は明らかに異常だと思いました。PCR検査のことについては何となく違和感がありましたが、やはり、指定感染症云々が問題なのですね。
やはり報告しておきます。入院の際にPCR検査を義務づける病院があり、痛い思いをして叫び声をあげている光景を目の当たりにしました。よしりん先生の絵にもあるように、あんな長いガーゼ付きの棒を鼻の穴の奥まで無理矢理突っ込んだら誰もが叫びだしたくなるのが当然です。
その病院では初夏の時期にはPCR検査の設備がないと、入院患者を制限していた位でした。
病院が魔界になった、という感じです。はやく聖なる場所にもどして欲しい。
それとも、病院とは元々そういう場所だったのでしょうか。こういう書き込みもはやく冗談になって欲しいです。
>>229
情報、有り難うございます。何だか非常に不安になってきました。
今更ながら感想を。
トンデモ見聞録の木蘭さんのグラフを使ったギャグ、面白くて笑みが浮かびました。
スウェーデン国王の発言を捻じ曲げて報道した事について、そういう事をするのは
日本のネトウヨとリベラルサヨクのお家芸と思っていたのですが、グローバル基準だったんですね。
しかも、リベラル系メディアというところに、リベラル系は日本よりも民主主義が浸透している欧米でも
理屈が先行して歴史で培ってきた常識などをかなぐり捨ててしまうのかなと思いました。
それにしてもスウェーデンの至って冷静に客観的に物事を俯瞰して政策を打ち出す対応は羨ましいです。
日本は支持率や視聴率など利益優先で物事を考えるから今や世の中は大混乱状態です。
民主主義を掲げているのに、実態は村社会な、日本のちぐはぐな状態を正さないと今後も同じことが
繰り返されると思います。
新型コロナウイルスとインフルエンザのウイルス干渉は、怪獣映画やヒーロー番組に例えると
新型コロナウイルスはガメラやウルトラマンという見方ができるかなと思いました。
ガメラもウルトラマンも巨大だから戦場になった街を破壊してしまうけど、
最後は悪役怪獣を倒して被害を止めるから、そういう意味では新型コロナウイルスは
ヒーローのような存在な気がします。
こんばんは。ゴー宣配信ありがとうございます。
木蘭さんのトンデモ見聞録・第196回「“スウェーデンは失敗だ”を問い質す」について。
スウェーデンのロックダウン肯定派は、自分たちの主義・主張のためなら国王の発言を利用することも厭わない。
立憲君主制について無知を晒すだけではなく、全ての国民のことを思ってくださる国王を侮辱することも厭わないとは、国民として恥ずかしくないのでしょうか。
ロックダウン賛成派の成功の定義って何なんでしょう。
スウェーデン以外の国で警察権力を濫用してまでロックダウンしても多数の死者を出しているのですから、ロックダウンすれば万事解決でないことは火を見るよりも明らかです。
スウェーデンのロックダウン賛成派はなおもロックダウンにこだわるのは、「ロックダウンすれば、もっと死者が減らせた」「誰も死ななかった」と思い込んでいるからかもしれません。
ですが、毎日世界のどこかで、寿命や事故や新コロ以外の病気で、毎日人は亡くなっています。誰一人死なないことは現実あり得ません。
スウェーデンが、マスク着用を「ラッシュアワーの公共交通機関」に限って推奨する事情が、「マスクをすることによって、人々がソーシャルディスタンスのような他のガイドラインを遵守しなくなる可能性がある」ため。
これは、マスク着用率が高まるにつれ、手洗い&うがいを怠る人が増えてしまった日本の事情と似たものを感じます。
スウェーデンをバッシングする日本メディアは、スウェーデンを叩くことで、「自分たちは視聴率を上げるためにコロナ恐怖を煽ってるんじゃない、正義の為にやっているんだ」という言い訳をしているように見えます。
視聴率を上げるためにコロナ恐怖を煽ったことで、まだ寿命まで十分あるはずの人たちを精神的・経済的に追い詰め死へ追いやってしまったことに対して感じる罪の意識を、スウェーデンにいちゃもんつけて叩くことで消化しようとしても、ただの恥さらしにすぎません。
迷惑です。
コロナ陽性判定の後の突然死ですが、以前立憲民主党羽田議員の件など、基礎疾患がある程度ある方がかかりつけ医に見てもらえないのが原因ともいえるのではと思うのですが・・・。
みなさんは、マスクを街中でしていますか。
私はしているところとしていないところを分けています。
しているのは
仕事場(オフィスでの事務仕事ですが会社の命令)
電車内
渋谷やアメ横くらい密になっている場所
していないのは
居住地の屋外(密も飛沫もない)
それでも、老婆に1回「マスクしていないなんて信じられない」と言われました。
門下生の皆さんは、どうでしょうか。
どんな場所でもマスクはしないと誓って戦っているのでしょうか。
そういう風にマスクをしていたりしていなかったりするのは、
結局は後の世の人間にも、貴方たち門下生の皆さんにも、
どうしようもないくらいの臆病者ということになるでしょうか。
というより、そう言ってくれていいです。
厚労省へのパブリックコメントもしました。
市長に手紙も書きました。
それでも私の住んでいる町では、
本当に私ひとりしか屋外でもマスクをしない人間が見当たらなくなりました。
知り合いからは「渋谷で「コロナは存在しない陰謀だ」とか喚いている馬鹿どもと同じだ」とも言われました。
読者であれば、そういう状況でも毅然としてノーマスクを貫くべきだ、
絡まれても殴られても、所詮戦時中の兵士に比べればどうということはないと、
己の信念を貫くべきだ。それができないなら、読者である資格はない。
お願いですから私にそう言って下さい。
闇米食べずに餓死するほどの気力はありませんが、
ノーマスクを貫いてコロナに感染して職を失うことも覚悟だというなら、覚悟します。
>>208
横から済みません、ツイ垢凍結された当人ですwご心配されているようで申し訳ない(^_^;)
恐らく、最近ハマってる某ラブコメ漫画の台詞(うるさいなぁぶっ(以下自重))をコロナ脳な人たちへのツッコミに使っていたのがルール違反と見做された成果と思います。自分としてはネタやお巫山戯のつもりだったんですが…
一応解除申請は出していますが「強烈な身体的脅迫を禁止するルールの違反」が凍結理由なので、ちょっと厳しいかもしれませんね。今はFacebookに避難してますよー