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さらうどんさん のコメント

ライジング「ゴー宣」を読みました。

薬害エイズ訴訟の時の「単なる官僚バッシングには与しない」のくだりはよく覚えております。
訴訟を支える会の方からも、安部英のようにエグい似顔絵を描いてトコトンやってやってください、みたいなことを言われたけど、
説明と対応に出されている目の前の一人の官僚を叩いたところでどうにもならないと、
似顔絵も似せず名前も出さずに描いておられましたよね。
ノーパンしゃぶしゃぶ事件や住専破綻のあたりから今も続く官僚バッシングブームになっているのは、リアルタイムでニュースを見て来たのもあって実感があります。
ウォルフレンも薬害エイズ訴訟を支える会の弁護士や運動家などが学生に進めていたんでしたよね。
その帰結が内閣人事局になっていると思うので、これを誰かが直ちに廃止すると言わない限り、ずるずると今の悪しき風潮は続いてしまうでしょう。
与党もダメですが、野党の方はより「官僚が悪い」思考が強そうなので、仮に政権交代してもロクでもならないことになりそうな気がしてしまいます。
今の与野党の支持率を見ているとそれもなさそうではありますが。
公文書改竄事件に関しても、政治家の責任が一番大きいのですが、官僚バッシングに端を発する官僚の劣化もその一因だと思います。
コロナ禍(インフォデミック)を通じてもいろいろ考えさせられることが増えましたが、
民主主義という制度は完璧ではないし綻びがあるものだということを「民主主義という病い」でも読みましたが、日本における現状の民主主義の限界のようなものが噴出しているように思えてきます。
かと言って、改革とか言い出すと左翼思考になってしまいますので、歴史の縦軸を意識しながら、保守的なバランス感覚を保った上での英断が必要な時期なのかなと思います。


「トンデモ見聞録」を読みました。

テレビや新聞や知事達が使う「報告日ベース」のグラフではなく、「発症日ベース」のグラフを見る、これは重要ですね。
改めてのおさらいありがとうございます。
尾身は最近よくテレビに出たり、youtubeなどの公告でも主張をするようになってきました。
なりふり構わぬとはこのことだなと思います。
後半の「ホテル隔離の実態」についての記事はとても興味深いものでした。人間心理だなあと思います。そりゃこうなっちゃうよなあと。
テレビの言う「「コロナの不安」を払拭することが「終息」」というのも、いつもの偽善文句だと思うので、
本音では視聴率を取れなくなるところまで、「撮れ高」が取れるところまでしゃぶりつくして、ネタ的に出がらしになったところでポイしたいんでしょうね。
放送業界の危機を感じるような事態にまでならない限り、どうにもならない気がしてしまいます。
とっとと視聴率が取れなくなってしまえばいいのにと思います。
あと、距離をちゃんと取れて見れる人はいいけど、TVの煽り文句を全部真に受けちゃうような視聴者が増えすぎなのも「病い」だなあと思います。


追伸:Q&Aありがとうございます。
ポリコレが行き過ぎてがんじがらめの現状は確かに「不健全」だなと思いました。
表現は、その時代を生きている人の心の機微を鏡のように写していると思います。
表現がやせ細るということは、人の心もやせ細っていくことに繋がると感じます。
あと、私は特にプロレスファンという訳ではありませんが、
亡き祖父が格闘技・プロレス好きで、よく一緒にTVで見ていたのもあって、
アントニオ猪木の現在については、見てびっくりしました。
本当に、身体を張って我々に夢を見せてくれたことに感謝です。
政治家の時はロクでもなかったけど、プロレスラーとしては華があって最高でしたから。

「オドレら~」はニコニコ生放送で見ました。
ゲストの宮沢先生、森田先生、萬田先生、藤井先生、みなさん素晴らしかったですが、
リモートで出演していた泉明石市長は良かったですね。
前半の音声がちょっと聞き取り辛かったですが(音響の関係?)、後半からの発言を聞いていて、
久々に信頼のおける政治家が出て来たと思いました。
政治家もこれくらい仕事が出来る方がもっと増えていけば、
官僚に余計な負担を強いて、それが官僚の劣化に繋がっていくような事態も食い止められるのにと思いました。
有権者もバカを当選させないようにしていかないとですね。
No.192
38ヶ月前
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第392号 2021.3.10発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…山田真貴子内閣広報官が、菅義偉首相の長男が勤める「東北新社」から7万円ほどの接待を受けたことを追及され、辞職した。内閣広報官にまで出世した官僚が、汚職だったのかどうかの検証もされないまま、ただ接待を受けただけでマスコミ大衆から完全に「悪」として袋叩きにされ、失脚してしまったのだ。こんな光景を見て、今後官僚を目指そうとする優秀な若者など出て来るだろうか?官僚バッシングがブームのようになって20年以上経ったが、それがもたらしたものは何だったのか?国家にとって重大な岐路が来てしまった! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…日本のコロナ対策は頭が錯乱しているとしか思えない失策の連続であった。緊急事態宣言の発出に意味はあったのか?散々「ベッドが足りない」「医療がひっ迫している」と脅され続けてきたが、実際はどうだったのか?隔離ホテルの実態はどんなものだったのか?ワイドショーでは決して取り上げられない“スゴイ話”! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!聖火ランナーの依頼が来たら引き受ける?東北新社による総務省職員への接待問題、それほど騒ぐこと?アントニオ猪木や天龍源一郎の現状をどう思う?緊急事態宣言を2週間延長すれば死者数を700人減らせるって本当?スーパーマンの新作映画の主人公が黒人になることをどう思う?経済も人の心も冷え込んで白けた状態での五輪開催は、アスリートも望まないのでは?『うっせぇわ』をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第412回「官僚バッシングの行きつく先」 2. しゃべらせてクリ!・第349回「沙麻代ちゃん、一筆書いたら許してクリましゅ? もっと責めてクリましゅ?の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第206回「コロナ失策検証とホテル隔離のスゴイ話」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第412回「官僚バッシングの行きつく先」  いつもいつも重大なことが起きていながら、マスコミ及び大衆はそれを単なる話題として消費するだけで、片っ端から忘れ去っていく。  そして、これが重大な問題なのだということを、誰ひとり指摘しない。 「SPA!」で描きたいが、他のテーマで描いている時はつい描きそびれ、ライジングでしか書けないこともしばしばある。この話もライジングでだけになってしまうかもしれない。  山田真貴子内閣広報官が、菅義偉首相の長男が勤める「東北新社」から7万円ほどの接待を受けたことを追及され、辞職した。  その接待が、利益誘導につながっていたのかどうかも明らかではないのに、マスコミ大衆は自粛警察みたいに過剰な倫理を振り回して、徹底的に追い詰め、辞職させてしまったのである。  しかもマスコミ大衆はそれだけでは飽き足らず、なぜ菅首相はすぐに山田を辞めさせなかったんだ、また後手後手に回ったじゃないかと批判した。  そしてこの「後手批判」を気にした菅はその後、小池都知事らが要請しようとしていた緊急事態宣言の延長を「先手」を取って発表するという、「後ろ向きの先手」を取ってしまったのだ。実に馬鹿馬鹿しい。  内閣広報官にまで出世した官僚が、汚職だったのかどうかの検証もされないまま、ただ接待を受けただけでマスコミ大衆から完全に「悪」として袋叩きにされ、失脚してしまった。こんな光景を見て、今後官僚を目指そうとする優秀な若者など出て来るだろうか?  かつては確かに官僚が驕ってしまい、接待漬けになって汚職に手を染めた時代があった。  平成10年(1998)に発覚し、官僚7人が逮捕・起訴され有罪判決が確定した大蔵省接待汚職事件、いわゆる「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」はその象徴として強い批判を浴びた。  さらにこれと前後して住専破綻や防衛庁調達本部巨額背任事件、特養老人ホーム汚職事件など官僚不祥事が相次ぎ、これに天下り問題も絡み、官僚バッシングがブームのようになってしまった。  わしが追及に加わった薬害エイズ事件も、官僚バッシングを激しくした要因となったわけだが、わしはこの当時から「単なる官僚バッシングには与しない」と明言していた。  一部に不祥事を起こす者がいたとしても、基本的に日本の官僚は優秀であり、官僚の働きによって日本が支えられていることを否定できるはずはない。  官僚バッシングなど、その実は無能な大衆の単なる破壊衝動の表れでしかなく、そんなことによって、優秀な官僚の足が引っぱられることがあってはならないとわしは考えたのである。  ところが世間では「官から民へ」が合言葉となり、官僚が諸悪の根源だと主張するオランダ人ジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレンの本がベストセラーとなり、官僚バッシングは激しくなる一方で、歯止めがかからなくなってしまった。   官僚には潔癖なほどの倫理観が求められるようになり、接待などまず受けられなくなってしまったが、それでも官僚バッシングは一向に収まらなかった。   とにかく官僚よりも「民」の代表である政治家の方が圧倒的に強くなければならないという風潮が強まり、官僚は政治家の「小間使い」に徹しさせろというような勢いにまでなっていった。  そして一連の官僚バッシングの完成形として成立したのが、 政府が官僚人事を完全に掌握する 「内閣人事局」 だった。  かつての官僚人事は実力主義・実績主義で組織内で行われていたが、これによって実力・実績よりも「内閣に都合のいい人」が出世できるようになり、公務員の権限はもうなくなってしまった。   以前の日本は「政治は三流だが、官僚が一流だからもっている」と言われていた。 そして官僚にもその自負があって、この国は我々が支えているのだという誇りと、我々がこの国のためにやらねばならぬという使命感を持っていた。  だからこそ、東大を出た一番優秀な者は民間企業には行かずに官僚になって、そういう人たちがずっとこの国家を繁栄させてきたのだ。  官僚支配が日本を不幸にしているなどと外人ジャーナリストが唱え、それを日本のマスコミ大衆がありがたがっていたが、実際には「官僚支配」が最も強かった頃の日本は高度経済成長期であり、その頃こそが、日本が一番強い時期だったのである。  それなのに、日本人が自ら官僚をどんどんぶっ叩いて、どんどん日本を弱くしていってしまったのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!