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石川 温の「スマホ業界新聞」
2013/04/06(vol.028)
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《目次》
1.Facebookがついにモバイル戦略に本腰
━━「人中心」のユーザーインターフェイスは成功するか
2.日本メーカーに携帯電話事業撤退の危機
━━最後の救世主は「中国メーカー」
3.「Optimus G pro」は日本で浮上するか
━━巻き返しに必死なLGエレクトロニクス
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.Facebookがついにモバイル戦略に本腰
━━「人中心」のユーザーインターフェイスは成功するか
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米国時間4月4日、Facebookが、Android向けホーム画面アプリ「Facebook Home」を発表した。対応機種(サムスン電子・GALAXY SIIIとS4、GALAXY NOTEII、HTC・HTC One XとX+、HTC One)にインストールすると、待ち受け画面が友達の投稿した写真となり、簡単な操作で写真をめくれるようになる。ダイレクトメッセージの送受信もやりやすくなり、Facebookの操作性が一気に向上するようになる。
記者会見でマーク・ザッカーバーグは「アプリ中心ではなく、人中心のユーザーインターフェイスを目指した」と語った。確かに、これまでのiPhoneやAndroidはまずアプリを立ち上げてから、メッセージを送り合ったり、いまの状況をつぶやいたり、友達の状況を確認したりしていた。
Facebook Homeにより、まず友達が何をしているかを知り、そこからアクションを起こすようになる。実際、 Facebook Homeの詳細が発表されると「何が面白いのかわからない」といった批判的な声も多かったが、現場で取材した感想としては「スマホ本来の存在価値を高めたホーム画面に仕上がった」と個人的には期待している。
マーク・ザッカーバーグCEOは「ユーザーは、FacebookとInstagramで、スマホの利用時間の25%以上を使っている」と語っていた。それ以外の用途は、Pandra(アメリカで人気の音楽配信サービス)が8%で、あとはEメールアプリ、Youtube、Gmail、Twitterがそれぞれ3%程度となっていた。あくまでアメリカの数値であり、日本ユーザーには当てはまらないと思うが、ただコンテンツサービスよりも「コミュニケーションサービス」を頻繁に使っているという傾向は日本もアメリカもさほど違いはないのではないか。実際、自分自身もスマホでよく使っているのはメール、Twitter、Facebookというのが中心だ。話題のニュースもまずTwitterやFacebookから知るというのが当たり前になってきている(スマホ関連のニュースは自分から発信しているが)。
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