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石川 温の「スマホ業界新聞」

                   2015/11/21(vol.155)

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《目次》
1. Apple SIM日本上陸でKDDIがネットワークを担当
━━キャリアの個性を見極めて付き合い方を変えるアップルの思惑
2.Apple Pay日本上陸に向けてアップルは誰をパートナーに選ぶのか
━━iPhoneにFeliCaが搭載される可能性を探る
3.Windows 10 Mobileリリース直前で盛り上がるメーカーたち
━━Continuumの条件厳しく、日本では対応機種がゼロになる?
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記

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1. Apple SIM日本上陸でKDDIがネットワークを担当
━━キャリアの個性を見極めて付き合い方を変えるアップルの思惑
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 11月17日、アップルは日本の旗艦店において「Apple SIM」の取り扱いを開始した。また日本国内ではKDDIがネットワークを担当。これより、iPad Pro、iPad Air2、iPad mini3、iPad mini4ユーザーは、Apple SIMを挿入しておけば、国内ではKDDIのネットワークを1GB1500円で、海外では現地のキャリアやグローバルで通信サービスを提供するGigskyのネットワークを使えるようになる。
 Gigskyは、現地のプリペイドSIMカードと比べるとかなり割高だが、アメリカでは1GB10ドルでT-Mobile USのネットワークが使えるなど、リーズナブルに接続が可能だ。
 今回の日本展開にあたり、KDDIがネットワーク対応の名乗りを上げたことに少し驚いてしまった。
 いままでであれば、ローミングインサービスはUMTSをベースとしているNTTドコモかソフトバンクしか選択肢がなかった。CDMAベースのKDDIネットワークでは対応端末も海外では普及しておらず、やろうとしてもできるものではなかった。
 しかし、KDDIは4G LTEへの一本化に邁進し、完ぺきではないものの全国規模でのネットワーク構築を実現した。
 それに加えて、iPadは、幅広い周波数帯に対応できる。iPadという限られた端末だったからこそ、KDDIはローミングインとして端末を受け入られたのだろう。また、従来から、人気はなかったが、プリペイドのLTEプランを用意していたのも幸いしたといえそうだ。
 一方で、ソフトバンクはなぜ対応しなかったのか疑問が残る。