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警察にスーツの身柄を引き渡したところまでは覚えている。
その後は記憶がなかった。オレは上手く、事情を説明できただろうか?
目を開くと、オレは再びあのバスターミナルにいた。人の気配はない。なんの音もしない。目の前にバスが停まっている。そのライトがオレを照らしている。行き先表示は、『8月24日』。ずいぶん先だ。
不思議と、驚きはなかった。なんとなくまたここに来るような気がしていた。
オレはベンチから立ち上がる。
バスに乗り込むと、乗客がひとり増えていた。
昨日、原稿用紙を膝に載せて眠っていた女性の隣に、別の女性が座っている。2人はよく似ていた。顔立ちも、服装も。でも髪の長さだけが違う。原稿用紙の方はロングで、その隣はショートカットだ。
――双子だったのか。
双子で、みさきを思い出した。彼女にも双子の姉がいる。
ショートの方は、手のひらほどのサイズのビデオカメラを持っている。その液晶で、なにか映像を再生しているようだった。音声は聞こえない。
「よう。さっさとこっちにこいよ」
と、また最後尾から声が聞こえた。
そこにいるのは、やはりぼろぼろのきぐるみだ。
少年ロケット。
その不敵な笑顔がむかつく。
頭を掻いて、オレはきぐるみに向かって歩く。
「ずいぶん疲れている様子じゃないか」
と、きぐるみが言った。
隣に腰を下ろしながら応える。
「ぼろぼろで、へとへとだよ。さっさと家に帰りたい」
シャワーを浴びて眠りたかった。そういえば昨日は汗を流していない。思い出すと不快感が膨れ上がった。
「でも、ともかくお前は、7月25日を乗り切った」
「ああ。どうにかな」
「ソルは頼りになるだろう?」
「それは否定しないよ」
オレは視線を窓の外にむける。そこには無人で無音の不気味なターミナルがあるだけだ。
「で、またオレに不吉な未来をみせるのか?」
「わかってきたじゃねぇか」
「とはいえ、今回は少し余裕がありそうだ」
「余裕? どうしてだ?」
「行き先が8月24日だった」
まだひと月ほどある。すぐ明日ってことはない。少なくとも今夜、シャワーを浴びるくらいの時間はありそうだ。
きぐるみは、けけけ、と作り物めいた笑い声を上げる。
「そう油断はできねぇぜ? 終着点が、8月24日ってだけだ」
ドアが閉まり、バスが走り出す。
「お前、何が目的なんだよ?」
と尋ねてみた。
「そのうちわかるさ」
ときぐるみは答えた。
バスはトンネルの中に入る。
和雄@7/31大富豪8/01カジロワ? @kazuo_niconico
次のフラグ日程は8/24!!!
桃燈 @telnarn
いつまでやる気だ!これ!
交響楽 @koukyoraku
まじでひと月やる気か!(歓喜恐怖驚愕その他
灰色(しろくろ)パンダ@3D小説参加中 @Miraclekurami
予告状のなかにいる怪獣、茶色い何か、ケーキが未回収かね
ヴァニシングちえみは試験中 @_surrealisme_
スイマにヨフカシにメリーって全部夢関連なのか メリーさんの羊的な
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