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棚の上に残されていた、2本のボトルを回収したオレは、次に古びた壺の前に立つ。オレの胸に届くくらいの、巨大な壺だ。あちこちにひびが入っている。
中には水が入っているようだ。オレはいったん、2本のボトルを足元におき、ゆっくりと壺を傾ける。
流れ出た水が足にかかり、オレは顔をしかめた。すでにその水は腐っているのかもしれない。それでもオレは、ゆっくりと慎重に、壺を傾けて水を捨てる。
――そんな壺、どうするんだよ?
わけがわからなかった。
オレはしがみつくようにして、空になった壺を持ち上げ、よたよたとした足取りで歩き出す。その先にはドラゴンがいる。
――まさか、それでドラゴンを倒すつもりか?
オレは馬鹿なのか、と思った。
だがどうやら違うようだ。
ドラゴンのすぐそばに巨大な壺を置き、オレはそれで満足したようだった。額の汗を拭っている。
さらにオレは、部屋のかたすみにあるタンスの扉を開けた。
中にはなにも入っていないが、その扉の作りをずいぶん慎重に確認している。何度かタンスの中に飛び込み、扉を閉め、また開けて……と、なにかの確認をしているようだった。
まったくわからない。
何度かタンスに飛び込む練習をして、それから満足したようにオレは、床に置いていたボトルを回収する。
それからオレはまた横向けにしたスマートフォンに視線を落とし、熱心になにかを確認しているようだった。
やがて軽いため息をついて、黒いボトルの中に入っていた液体で、一心不乱に、扉についた錆を落とし始めた。
バスの中からそれを眺めていたオレは、
――もうちょっとファンタジー世界に馴染めよ。
と、つい内心で漏らす。
もっとも恰好いい一幕が、扉を切り裂いたシーンというのはどうなんだろう。
MAG@ソル @seed_1221 2014-08-09 00:31:03
ファンタジーになじまない作業wwwww
かめ@kameaaa32 @kameaaa32 2014-08-09 00:31:04
タンスに入る練習w
雑食人間@3D小説大阪現地愛媛遠征組 @zassyokuman 2014-08-09 00:32:43
ゲームの描写を読むってのもなんか不思議な気分ですね。
桃燈 @telnarn 2014-08-09 00:31:37
ところでこれさ、攻略本が出来てる部分全部やる気か?
やんわり@町会議8/30山口! @yanwalee 2014-08-09 00:31:34
終わらない3D小説更新!ヒエー!
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