今回気合入れて作った動画、「A YEAR」の制作裏話的なものを書いてゆきます。
ことの発端はと言いますと遡ること1年ちょい前。2018年の12月です。ライブPさんから「コラボしませんか!」という連絡を頂いたところから始まります。メールの内容を要約すると「新曲に360°の動画をつけてくれ、期限は無い」というものでした。
とりあえず先に言わせて。一年も待ってくれるとか寛大かよ。
突然のコラボ依頼と一緒に送られてきた楽曲「A YEAR」。これがなんといい曲か。二つ返事でやります!とは言ったものの、正直当時はやり遂げられる自信がありませんでした。
2018年といえば僕が毎月 "描いてみた動画" を投稿していた年。ライブPさん的にはその勢いでどこかの月で何か描いて、というニュアンスだったのでしょう。しかし僕としては育児との両立が大変で月一での動画投稿に限界を感じていた矢先のコラボ依頼でした。どうせ期限の指定がないなら時間がかかったとしても新しい事にどんどん挑戦して過去最高の物に仕上げてやろう、という意気込みで依頼を受けることにしました。
ざっくりダイジェストで振り返ります。
・年が明けて2019年初旬、仕事で絵を描きつつの育児で既に時間に余裕なし。予想通りこれは時間がかかってしまうなぁ、と思いつつもなんとか時間を見つけて少しずつ着手。新しい表現を取り入れるため3DCGの勉強を始める。
・2019年中旬、息子のぐずり期が絶頂に。仕事もできない状態になり完全に停止。
・その後なんとか地獄期間から生還するも、休んでいた分を取り戻すために仕事に専念。
・下旬、制作に戻ろうと3DCGのソフトを立ち上げると大規模アップデートにより使い勝手が大幅に変化。覚え直し作り直しにより心が折れかける。
これだけ読むと一年の大半何もしてないようにも見えますが、そうじゃあないんです。「何か活動していないと忘れられてしまう」という思いから忙しい中でも制作できる形を見つけてコツコツ他の動画を投稿していたのが地味に活きていたのです。動画編集のノウハウだとか、新たに買った機材だとか、一年前には無かったものが血となり肉となっているのを感じました。無駄じゃなかった…!
音声データに関しても新しい試みがされていまして、自分の向いた方向と音が聞こえてくる方向が連動する謎の技術。今回この機能に関しては僕が「こんなのがあるらしい」という情報だけでぶん投げたらすぐに対応して下さった。どうやって作ってるのかさっぱり分からないけどおそらく大変だったであろう。無茶振りしてしまったからにはと、それに応えるだけの動画は作ったつもりです。技術的な話を書き始めると分かりづらくなってしまうので割愛しますが、最初はキャラを3Dまでモデリングしようとしてました(無謀)。あのままやってたらあと3年かかってたから切り替えてよかったよ。
そしてなんとか完成させ、自分の思い描いた通りの動きをしてくれた瞬間。それはそれはもう泣きそうでした。なんと良い曲か。
やってよかった。そしてライブPさんからもその台詞を言ってもらえた。
最初の意気込み通り、過去最高の動画に仕上がりました。
そして今回頑張って習得した技術達はまた今後の動画に活かされてゆくのです。過去最高をさらに上回っていけるよう頑張ります。