最近の山田玲司
【漫画家養成学校】
今年に入ってからの話。
ゴルパンでかなり前から仲良くさせてもらっている人から「オンラインの漫画学校」をやってみませんか?というお誘いを受けた。
基本的に僕は「やる」か「やらないか?」なら「やる」を取る派なので、ちょっと前向きに考えてみる事にした。
本来僕は「描く側の人間」でいたいので「教える専門の人」にはなりたくない。
とはいえ、今僕は「絵画の制作」と「動画での活動」がメインで雜誌の定期連載などはしていない。
こういうのをやるのにはいいタイミングだ。
それに昔から「漫画家養成学校」みたいな学校の授業には不満があった。
「プロとしての漫画の描き方」は実際に漫画家を何年もやっていないとわからない事も多い上に、漫画を作るのは「技術」だけではない。
何もない所から「何か」を生み出すのだ。
何を生み出すのだ? どうやって? それを「売れるもの」にする? そもそも「売れる」って何なの?
「売れる」を目指していて「人の心」が動かせるの?
「物語」って何? テーマって何? 人間って何?
・・なんて事を僕は40年以上考えてきたし、試せる限りの事を試してきた。
その過程で学んだものを無駄にはしたくないのでヤンサンでは「Cバージン」という漫画の描き方シリーズを続けてきました。
とはいえ「本気で漫画家になりたい」と思っている人達に向けてやってきたわけではないので、漫画家養成専門のサロンはいい場所になると思ったわけです。
しかも今回のサロンのプラットフォームは割と大きいので、優秀作品を描いた生徒に「原稿料の出る連載」の機会が与えられる事も決まりました。
そんなわけで試しに半年間ここで漫画の先生をやってみるので、興味のある人はぜひ来て下さい。
僕が思っている「これをやればパワフルな漫画が描ける」というのを教えます。
https://music-book.jp/salon/detail/78
【消えない記憶】
一方ディスカバリーレイジチャンネルでは「インド哲学シリーズ」も続いています。
インド哲学を本気で学んできた絵美里先生の講義は、正直「大学で教わるレベル」のものだと思うのですが、毎度わかりやすく教えてくれるので個人の動画配信の中でもかなり上質な講義になっていると思っております。
前回は「心はどのようにして生まれるのか?」というテーマを「解説してくれました。
この中で「人の心の中にはそれまでの記憶が消えずに残り続けている」というのがあって、これはなかなかに衝撃的な話だと思いました。
「人間は昔体験したすべての事を深層心理に蓄積している」というのです。
深層心理にある記憶は、そう年中意識に上がってくるわけではないので、自分では「消えた記憶もある」と思っているけど、そうではないらしいのです。
本人は忘れたつもりの「辛い体験」なんかも、自覚のないまま心の深層に残っている。
そういうものがふと蘇ると「悪い夢」を見たりするのかもしれない。
どうしたらそういった「嫌な経験」の悪影響を避けられるのか?
(そんな事をディスカバリーレイジチャンネルで語っているので、興味のある方はぜひ観て下さい)
【押見修造・血の轍】
いつでも聴けるラジオ「AuDee」の「バグラビッツ」では漫画家の押見修造先生について掘り下げました。