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山田玲司のヤングサンデー 第367号 2021/11/8

烈子とヤマトとハサウェイ

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【選挙とハサウェイ】


今週は選挙の結果にただただ落胆しながら始まった。

投票所の列は見た事のないほど混み合っていたし(僕のタイムラインでは)SNSも投票に行く人達で溢れていたのだから期待もしてしまう。


ところが現実はあの様な有様で、多少の変化はあったものの、これほどまでに国民を不幸にしている現政権が維持されたという。


「何だこれ?」


僕の中の違和感はピークに来ている。

「絶対におかしい」

本格的に目隠しをされたまま暗闇に突き進んでいる気がする。


暗澹とした気分のままディスカバリーの企画を考えるが進まない。

結局最近観た「閃光のハサウェイ」の話と政治の話を組み合わせて考察をまとめる事にした。


こういう時「ガンダム」という共通言語の存在は本当にありがたい。

(ぜひディスカバリーレイジチャンネル122を御覧ください)

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そして「バグラビ」収録。

今回はアライグマのOLがデスボイスで叫ぶ「アグレッシブ烈子」の話。

(3シーズンあったのだけど、途中からかなり面白くて一気見できた)

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その直後に「宇宙戦艦ヤマト」考察のヤンサン生放送というスケジュール。


漫画学校の講義(オリキャラの作り方)も挟んでいるので中々の忙しさだった。



【ヤマトから鳥山明へ】


久しぶりに観たヤマトはひたすら「他者のために闘う物語」だった。


全キャラクターが「俺はいい、お前が生きろ」と本気で思っている。


「俺が私が」という内面的葛藤など出てこない。


同時に戦前の全体主義や武士道の「桜と死」みたいな「滅びの美学」も強く感じる。

そっちの危険性も感じるのは否めない。


そんなヤマトが「古臭いもの」とされた80年代、鳥山明が現れる。


「滅び」も「死」もない世界で、主人公は無邪気に「遊び」「強いやつと闘いてえ」と言う。


自分のやりたい事をやればいいという時代になったのだ。


しかし「烈子」になると「自分が何をしたいのかわからない人生」に悩む。

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「他者」を捨てて「自分のため」に生きれば幸せだったはずが、肝心の「自分」を見失なうという現代(いま)が続いている。


おまけにヤマトの時代には常識でもあった「誰かのために生きたらその苦しみは終わる」という選択肢を烈子は誰にも教えてもらえないまま生きている。

(カバ恵さんが近い事を伝えてはいるけど)



【ハサウェイの中の松本零士】


「男には負けるとわかっていても闘わなければいけない時がある」というセリフは松本零士作品の定番のセリフだ。