ご機嫌じゃない時
まずは前回のメルマガで書いていた「もう1人の娘」の話から。
【私は私なりに考えている】
僕には娘はいないけど、会った瞬間「この人、まるで自分の娘みたいだ」と思うことが立て続けに起きた。
1人は前回のメルマガで書いた、漫画家の不吉霊二さんなのだけど、もう一人は最新のディスカバリーレイジチャンネルに出てくれた「漫画家 奴裳嵐すぴかさん」なのだ。
彼女はエロ漫画を描く人なのだけど、最初から物の見方が深くて独特だった。
漫画学校で会話した時も「私は私なりに考えている」というのが強く伝わってきた。
今回のディスカバリーレイジチャンネルでも「バグラビ」でも「魁!!男塾」という癖の強い昔の漫画を読んで色々考察してくれたのだけど、それが実に面白い。
彼女はあくまで「ここまでしか知らないのだけど」という事を自覚した上で「私はこう考える」という自説を提示してくる。
その時に引用したり関連付けたりする題材も独特だ。
「男塾」を語り、そこに見える問題の解決に「カービィ」というゲームのキャラクターを持ち出す。
この「発想の自由度」が僕に似ている気がするのだ。
「何これ?!」という驚きから、角度を変えて考察していき「意外なもの」を持ち出して展開する。
その方法も僕と似ていて好きなのだけど、とにかく対象に愛情を感じているのがいい。
「論壇」なんかにいる人の中には「誰かを批判して自分を認めさせたい」という姿勢の人が多いのだけど、すぴかさんにはそういう邪心がない。
こういう所も「まるで僕の娘みたいだ」と感じる。
世の中には「自分の血を分けた子供」にこだわる人達もいるけど、そんなものにこだわらなくても「自分の子供みたいな人」が沢山いるのだと思う。
僕は「自分と全然違う人」も好きだけど「自分みたいな人」に会うとやっぱり嬉しい。
【ご機嫌でいられない時】
今週奇しくも「 山田玲司はどれくらい素を見せているのか?」という話になったので、その話もしようと思う。
「ご機嫌主義」で生きている僕だけど、ご機嫌ではいられない時も多い。
漫画の「絶望に効くクスリ」などの冒頭を読んでくれてる人なら見当はつくと思うけど、あの漫画の冒頭シーンで僕は大抵苦悩している。
しかし人の前で「不機嫌」をかますのは失礼だ。
(これは「モテない女は罪である」で描いてるものと同じ話)
なので人前に出る時は「機嫌よく振る舞うマナー」で生きている。
この辺は地元のマイルドヤンキーの連中や赤座仁に学んだ。
彼らはプライベートが最悪でもふざける。無理して明るくバカなことを言う。
僕にはそれが「大人な態度」に見えるし、なにしろかっこいい。
すぴか先生に「また無理して男塾やってる!」と怒られそうではあるけど「マナーとしてのやせ我慢」くらいはしてもいいだろう。
【悲惨な国】
そんなわけで頑張っているのだけど、ここ最近は本当に「ご機嫌でいられない日」が多い。