秘密保護法案をめぐって国会情勢が緊迫するなか、「STOP! 『秘密保護法』大集会」(主催、同実行委員会)が21日、東京都内で開かれました。会場の日比谷野外音楽堂には、演劇人、出版印刷、マスコミ・ジャーナリスト、宗教者、女性団体、原発ゼロを求める活動家など秘密保護法案反対の一点で、各層・各分野の団体、個人がかけつけました。
志位委員長あいさつ
開場30分前から会場があふれ、1万人(主催者発表)が参加しました。安倍政権がおびえる反対の世論を圧倒的なものにして「廃案にむけてともにがんばろう」との各弁士の訴えに、参加者は「そうだ、よし!」の声で応えました。
会場に入りきれない人たちは、周辺で自主的に集会を開きました。
海渡雄一弁護士が主催者あいさつで、この日は、青森、愛知、福井、和歌山など全国14カ所で集会やデモが取り組まれていると報告しました。
あいさつした日本弁護士連合会秘密保全法制対策本部の江藤洋一本部長代行は、「日弁連一丸となって立ち上がりました。修正ですまされない。みなさんとの熱い共同で、廃案に追い込むまでたたかおう」と訴えると、会場から大きな拍手がわきました。
作家の落合恵子氏、新聞労連の日比野敏陽委員長、田島泰彦上智大学教授らが次々に訴えました。
日本共産党から志位和夫委員長、市田忠義書記局長をはじめ衆参国会議員14人が駆けつけました。代表して志位氏は、「秘密保護法安は『修正』でなく廃案に、この声で安倍政権を包囲し、この希代の悪法を何としても阻止しよう」と呼びかけました。
社民党の吉田忠智党首、民主党、無所属の国会議員があいさつしました。
集会後、参加者は「戦争のはじまりはいつも秘密から」「民主主義の国に秘密の法はいらない」の横断幕を掲げて国会請願デモをしました。
航空労組連絡会の竹島昌弘さん(55)=大田区=は、「自衛隊の物資の運搬、整備、検査など軍事機密にかかわるすべての業者にかかわってくる問題です。まともな審議もないまま通すわけにいかない。廃案に追い込みます」と語りました。