沖縄県知事選(16日投開票)と同日に行われる県議補選が7日、告示され、オナガ雄志(たけし)県知事候補(64)の確認団体「ひやみかち うまんちゅの会」が支援する比嘉みずき(40)=那覇市区、具志堅トオル(75)=名護市区、しまぶく恵祐(28)=沖縄市区(3区とも欠員1)各氏が立候補しました(いずれも無所属新)。名護市辺野古への米軍新基地建設を阻止する「オール沖縄」の力を強固にしようと、オナガ陣営は全力をあげています。
比嘉候補は出陣式で、「沖縄県民は決して屈しない。オナガ県政を必ず実現し、日米両政府が狙う辺野古新基地建設をはね返し、『建白書』実現で県民の誇りと尊厳を示そう」と決意表明。オナガ氏は「みずきさんの政治力が県議会で必ず大きなパワーを発揮する。県民の心を一つに勝利し、歴史の一ページを築こう」と激励しました。
オナガ選対本部長の呉屋守将(ごやもりまさ)・金秀グループ会長は「相手陣営に解釈の余地を与えない圧勝を」と呼びかけました。
日本共産党の笠井亮衆院議員も壇上に立ち、紹介されました。
具志堅候補の出陣式では、稲嶺進市長、公務中の1人を除く全与党市議13人がマイクを握りました。
具志堅氏は、「県民の反対の意思を踏みにじって辺野古の海を埋め立てることは許されない。歴史的な大決戦です。子、孫に平和な沖縄を残すため、声をかけてください」と訴えました。稲嶺市長は、「辺野古問題はこの1年が大きな意味を持つ。オナガさんと具志堅トオルさんの勝利で、ストップをかけよう」と呼びかけました。
しまぶく候補は、自衛隊員だった双子の兄が戦闘訓練で命を奪われた体験を語り、「一人ひとりの命を大事にする政治を実現したい。若者を戦争に送ることは絶対に許せない。オナガさんを支える1議席として力を尽くしたい」と訴えました。
新基地推進の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事を推薦する自民党は3選挙区で公認候補を擁立。那覇、沖縄両市区は3人、名護市区では2人が立候補しましたが、3区とも「うまんちゅの会」が推す3氏と事実上の一騎打ちとなっています。