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鹿児島県の伊藤祐一郎知事は7日、九州電力川内(せんだい)原発(薩摩川内市)の再稼働について「同意」を表明しました。住民らは早朝から約400人が県庁前で「われわれは絶対にあきらめない」と抗議の声を上げ続けました。日本共産党原発・エネルギー問題対策委員会責任者の笠井亮衆院議員は、「これで『地元の同意』が得られたなどとは到底いえない」として、再稼働阻止に全力をつくすとの談話(全文)を発表しました。
知事の「同意」表明に先立ち、臨時県議会では再稼働に反対する市民が傍聴席などに詰めかける中、「再稼働に賛成する陳情」を自民、公明などの賛成多数で採択しました。日本共産党の、まつざき真琴県議、県民連合(民主・社民など7人)と無所属1人の計9人が反対しました。
賛成陳情が採択された瞬間、傍聴席からは「自民党は横暴だ」「福島の悲鳴が聞こえないのか」と怒りの声が響き、「川内原発再稼働 NO(ノー)」と書いた紙をいっせいに掲げて抗議しました。
まつざき県議は反対討論で、「本当に福島第1原発の現状と、福島の住民の苦しみを直視すれば、原発を動かすなど考えられません」と訴えました。
最大会派の自民党(35人)は、討論をせずに採決を強行し、数の力で押し切りました。
伊藤知事は、記者会見で「再稼働はやむを得ない」と強調。住民の批判が高まっている避難計画についても「国の原子力防災会議において具体的かつ合理的なものになっていると確認された」と強弁しました。
福島原発事故後、東京から夫婦で避難した日置(ひおき)市の女性(33)は1歳の娘と夫とともに議会を傍聴。「これほど住民の声が届かないとは。これが民主主義なのか」と話しました。